山川&浅村と三つ巴のトップ争い
オリックスの吉田正尚が1日、レギュラーシーズン最終戦を控え試合前日の代表取材に応じた。
吉田正は9月30日終了時点で、西武・山川穂高と並ぶリーグトップの88打点をマーク。山川は今季2試合を残しており、初の打点王を目指す吉田正にとっては最終戦でどれだけ打点を稼げるか視線が集まる。
「あんまり気にしてなかったんですけどね。この順位になっちゃうとちょっと気になっちゃいましたけど。本当一番をずっと目指してやって来てますので、そういう意味では最終的にそういう数字になればいいと思う」
吉田正は昨季まで2年連続で首位打者に輝き、今季もリーグ2位の打率.334のハイアバレージをマークしてきたが、得点圏打率.367もリーグ2位の好成績。自慢の打棒で幾度となくチームを救ってきた。本人も「勝利打点という面でも今年…殊勲打でしたっけ?数は多くなってると思いますので、そういう一打というのは終盤大事になって来る」と手応えを感じている。
チームは昨季に続いて優勝争いを演じ、すでにクライマックス・シリーズ進出を決定。充実感を滲ませる吉田正は「やっぱり昨年悔しい思いをしましたので、今年もチャンスがあるというところで、リーグ優勝して、もう一度日本一にチャレンジするところを目指してスタートしましたので、それを達成出来るようにと思っている」と、リーグ連覇と日本一達成の目標を改めて口にした。
昨季日本シリーズで戦ったヤクルトは、一足先にリーグ制覇を決め勝利の美酒に酔いしれた。オリックスを牽引してきた選手会長も「1年間の苦労を忘れる雰囲気だと思うので、皆さんと一緒に喜びを分かち合いたい」と激戦を戦い抜いた先のビールかけを思い描く。「いい緊張感といい雰囲気でやっている」という最高のチームで頂点を目指す。
▼ パ・リーグ打点王争い
1位 88点 吉田正尚(オ)残り1試合
1位 88点 山川穂高(西)残り2試合
3位 86点 浅村栄斗(楽)残り1試合
4位 77点 島内宏明(楽)残り1試合
5位 76点 柳田悠岐(ソ)残り2試合
取材・文=どら増田