ロッテ・佐藤都志也

 大卒3年目のロッテ・佐藤都志也が、盗塁阻止率リーグトップの.361でシーズンを終えた。

 “打てる捕手”として期待を受けて入団したが、昨季までの2年間は打撃で存在感を示す一方で、守備面に課題を残した。今季は開幕からエンニー・ロメロ、小島和哉が先発のときにスタメンマスクを被り、ロメロが先発の時はシーズン通してほぼマスクを被った。

 その中でも際立ったのが、盗塁阻止率の高さ。4月6日の日本ハム戦で今季初めて盗塁を刺すと、6月5日の巨人戦から6月17日の日本ハム戦にかけて盗塁を6回連続で刺し、6月17日の日本ハム戦では0-4の4回に浅間大基、松本剛と1イニングに2つの盗塁を刺した。

 盗塁を連続で刺していた6月11日に行ったオンライン取材で佐藤は、「1個刺せるとよかったと思うところもあるんですけど、キャッチングというか捕る位置が前で捕らず、受け身にならず、ちょうど自分のなかで“ここで捕ったら”という部分で捕れている。それが一番リズムよく、テンポよく送球できているのが要因なのじゃないかなと思います」と自己分析。スローイングをしやすいキャッチングを見つけたことで、セカンドへのスローイングの安定につながった。

 前半は盗塁阻止率.441の炭谷銀仁朗(楽天)に次ぐ、リーグ2位の.422で終え、後半戦に入ってから雨天中止となった8月13日に盗塁阻止率.436でリーグトップに浮上。翌日森友哉(西武 盗塁阻止率.429)に抜かれて2位(.424)に後退も、8月17日に再び森に変わってリーグトップとなった。

 8月20日の楽天戦で1試合に4盗塁を決められ盗塁阻止率が.397に下がったがリーグトップのまま。その後、盗塁阻止率がリーグ2位になった時期もあったが、9月19日の日本ハム戦で盗塁を1つ刺して、盗塁阻止率.361でリーグトップになり、最後までトップの座を守りシーズンを終えた。

 ただ、8月14日の日本ハム戦、9月3日のオリックス戦ではダブルスチールを許せば、8月14日の日本ハム戦で盗塁を刺した後、次に盗塁を刺したのが9月19日の日本ハム戦と後半戦は盗塁を阻止する場面が減った。

 リーグトップの盗塁阻止率を誇るなど、守備面でも一定の成長を見せたが課題はまだまだある。8月までは佐藤と高卒ルーキーの松川虎生の併用でスタメンマスクを被る形だったが、リーグ優勝、CS争いが熾烈になった勝負の9月以降は松川が捕手としての先発出場が多かった。来季以降も捕手として出場するためには、攻守のレベルアップに加え、1年間一軍で戦う体力をつける必要がある。捕手の競争レベルが今季以上に高くなれば、チームも今季以上の成績が残せるはずだ。

▼パ・リーグ盗塁阻止率ランキングトップ3
1位 .361 佐藤都志也(ロッテ)
2位 .343 甲斐拓也(ソフトバンク)
3位 .339 炭谷銀仁朗(楽天)

文=岩下雄太

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