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ショウアップナイター解説陣のコメントで振り返るヤクルト・村上宗隆の1年〜8月編〜

プロ野球記録の5打席連続本塁打を達成し、花束を受け取るヤクルト・村上 (C)Kyodo News

 ニッポン放送ショウアップナイターアンバサダーのヤクルト・村上宗隆が、打率.318、56本塁打、134打点の成績を残し、2004年の松中信彦氏以来18年ぶり令和では初の三冠王を達成。本塁打も、日本人シーズン新記録となる56本を放った。ニッポン放送ショウアップナイター解説陣のコメントをもとに今季の村上を振り返る。今回は8月編。

 8月の村上宗隆は“村神”様になった。

 7月を3打席連続本塁打で終えると、月をまたいで8月2日の中日戦で第1打席から2打席連続本塁打。これでプロ野球新記録となる5打席連続本塁打を達成した。

 2日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人-阪神戦』で解説を務めた江本孟紀氏が、同中継中に村上がプロ野球新記録となる5打席連続本塁打を放ったことを伝えられると、「この記録を抜く人は、後先ないんじゃないですか。そう簡単に打てるものではない」と絶賛。

 さらに江本氏は試合前に「村上は王さんの思い出させるような本当のホームランバッターだなと。あとは数字の積み重ねですから。感覚的には本物のホームランバッターだなというホームランの打ち方」と手放しで褒めていた。

 8月18日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター DeNA-巨人戦』で解説を務めた山﨑武司氏が、ヤクルト・村上宗隆が本塁打を量産できている要因について「まずはボール球を振らなくなりましたよね」と説明。「あと去年に比べてまっすぐの対応が非常に良くなった。どちらかというと村上はまっすぐに振り遅れるタイプなんですよ。それが今年はなくまっすぐを対応できるバッティングをキャンプからやってきたと思うんですけど、今は甘く入っちゃうと、ヒットだったら仕方がないなというバッティングをしている」と続けた。

 「ちょっと村上が神宮球場が本拠地じゃちょっと狭すぎるんじゃないですか」と冗談交じりに話し、「ピッチャーが勝手に怖がってくれる。今年は55本ぐらいいくんじゃないですか、できればバレンティンの記録を塗り替えて欲しいと思っています」と期待を寄せた。

 20日の中日戦では、第2打席にバックスクリーン左に第43号ソロを放つと、7回には右中間スタンドへ今季10度目となるマルチ本塁打。9回の第5打席でもライト前に安打を放ち、打率.329、44本塁打、107打点とし、打撃三部門でリーグトップに躍り出た。

 20日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター DeNA-広島戦』で解説を務めた若松勉氏は村上について三冠王に向けて「まだまだ早いですよね。最後は打率の方が頭にあるんですけど、打率が一番大変だと思いますよ」とコメント。

 打率アップの要因に若松氏は「今年は昨年までと違ってバットコントロールが非常に良いですよね。ファウル、空振りが去年までしていたのが、今年はなくなりましたよね」と説明し、「左も苦にしなくなりましたね。自信をもって打席に立っていると思います」と話した。

 8月31日の『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人-ヤクルト戦』の試合前には村上のインタビューの模様が放送され、三冠王について「もちろんここまで頑張ってきて、すごくいい位置にいますし、それを狙えるというのはすごくありがたいことというか、幸せなこと。その期待を大いに受けながら、僕自身期待に応えていきたいと思います」と決意した。

 打撃三部門でリーグトップに立ち、村上の8月の状態を考えれば、9月もこの勢いが継続されるだろうと予想したが…。

▼ 村上の8月打撃成績
23試 率.440(75-33)本12 点25
・月間MVP
・プロ野球新記録となる5打席連続本塁打

(ニッポン放送ショウアップナイター)

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