「ワクワクするチームにしたい」
2023年シーズンから広島の指揮を取る新井貴浩(45)新監督が12日、就任会見を開いた。
新井監督は2018年に現役を引退し、5シーズンぶりの古巣復帰。第一線から退いて以降、現場での指導経験はないが、4年連続Bクラスに低迷している赤ヘル軍団の立て直しを託された。
現役時代は阪神へFA移籍し、キャリア晩年に広島に帰ってきてリーグ3連覇。今回の監督就任要請については「驚いた」と率直な思いを吐露しつつも、「球団には大きな恩があるので、私に選択肢はなかったです」と満面の笑みで答えた。
今季5位に沈んだチームの印象については、「外から見ていて楽しみなチームだなと感じていました」と将来性ある若手らへの期待感を口にし、「もちろん強いチームというのは当然なんですけど、ファンの方が見ていてワクワクするチームにしたい」と意気込んだ。
また、「私自身も勝ちたいですし、(選手たちには)勝つために今の自分に何が精一杯出来るのかというのを常に考えてもらいたいです。私も勝つために何がベストなのか、カープのためになにがベストなのか、そこは1年単位でなしに、何年ユニフォームを着ているかわかりませんけども、中長期的なビジョンを頭に入れてやっていきたいと思っています」と、勝利と育成の両輪で再建ロードを進んでいくことを誓った。