取り戻したい“らしい攻撃”
日本シリーズ進出をかけたクライマックスシリーズのファイナルステージが12日に開幕。
3位からファーストステージを勝ち上がった阪神は、リーグ王者・ヤクルトに挑むも1-7で敗北。アドバンテージを含めた対戦成績は0勝2敗となった。
この日は先発の西勇輝が初回にホセ・オスナに3ランを浴びると、3回まで毎回失点を重ねて計5失点。苦しい展開となる。
反撃したい打線も小川泰弘から安打は放ちながらも本塁が遠く、5回までゼロ行進。6回に島田海吏が適時打を放って反撃の狼煙をあげたかに思われたが、その裏に加治屋蓮がドミンゴ・サンタナに手痛い2ランを被弾。
終わってみれば相手よりも多い9安打を放ちながら、結果は1-7。大事な初戦を落とした。
12日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した大矢明彦氏は、「DeNA戦では中野拓夢と近本光司の2人がすばらしい働きをしていましたよね。ところが、この日は2人揃って併殺。良い流れを作ることができなかった」と振り返り、攻撃のスイッチを入れる2人のブレーキが大きかったと解説。
「裏を返せば、ヤクルトのバッテリーがかなり意識をしていたとも言える。この2人でかき回す“らしい攻撃”を取り戻すことができれば、良い戦いができると思う」とし、今後も中野・近本の上位打線がシリーズのカギを握ると語った。
また、今後の逆襲に向けてという点では、「マルテの打撃の状態がとてもよく見えた」とも。
この試合では代打で登場して二塁打を放ち、8回裏はそのまま三塁の守備にも就いた。「どこを守るのかなと思ったら、三塁の守備にも就いたんですよね。一塁も守れる選手なので、どこかで使ってほしいなと」と大矢氏は注目。
「矢野監督は思い切ったことをやるタイプの監督ですので、どんな手を打つかというところにも期待しています」と語っており、第2戦以降のラインナップにも注視する必要がありそうだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』