ダルビッシュ感謝「ホントにすごい」
パドレスは12日(日本時間13日)、ドジャースとの地区シリーズ第2戦を5-3で制し、1勝1敗のタイで本拠地・サンディエゴでの第3戦を迎えることになった。先発登板したダルビッシュ有投手(36)は6回途中3失点で今ポストシーズン2勝目をゲット。この白星をアシストしたのが、昨季まで阪神の守護神を務め、ソフトバンク時代にはセットアッパーとして活躍したロベルト・スアレス投手(31)だった。
ダルビッシュはソロ本塁打を3イニング連続で浴び3回までに3失点。4回と5回はゼロを刻んだが、1点リードの6回は無死一、三塁のピンチを招き降板した。ここで登場したのがスアレス。虎の元守護神はまず、6番・J.ターナーを力勝負でカウント2-2と追い込み、最後は101.1マイル(約163キロ)のツーシームを振らせ三振斬り。続くラックスにはJ.ターナーの打席では1球も見せていなかった初球のチェンジアップを打たせ、これが4-6-3と転送される併殺打となった。
わずか6球で3つのアウトを奪い、渾身のガッツポーズを披露。続投した7回も一死二、三塁のピンチをキッチリと凌ぎ、2回無失点の好救援で勝利の立役者となった。
指揮官も絶賛「重要な役割を勝ち取った」
試合後、インタビューに応じたダルビッシュは、スアレスの完璧な火消しについて「ターナーを三振にとった時点ですごいなと思いましたけど、ラックスは足が速くてダブルプレーはなかなか難しいところでしっかりアウトを取った。ホントにすごいと思いました」と“すごい”を連発。
6回の併殺完成に関与し、8回に5点目となる右越えソロを放った正二塁手のクロネンワースは、「素晴らしい仕事をしてくれた」と2回無失点の好救援を称えた。
スアレスは今ポストシーズン、2戦連続で1回パーフェクトだったワイルドカードシリーズのメッツ戦に続き、これで3試合(計4イニング)連続無失点。さらに、レギュラーシーズンは9月から無失点投球を続けており、これで16戦連続0封となった。
メルビン監督も「彼は自らの投球で重要な役割を勝ち取った」と絶賛。阪神時代に2年連続セーブ王に輝いた虎の元守護神が、初のポストシーズンで輝きを放っている。