【パCSファイナルステージ第4戦】
○ オリックス 3x － 2 ソフトバンク ●
＜10月15日　京セラD大阪＞

　オリックスの吉田正尚選手（29）が『2022 パーソル クライマックスシリーズ パ』ファイナルステージ第4戦で特大の先制アーチを放った。

　両軍スコアレスで迎えた4回、無死一塁で第2打席を迎えると、ソフトバンク先発の和田毅がカウント1ストライクから投じた高めのチェンジアップを一閃。大きなフォロースルーで弾き返した打球は、バックスクリーン右5階席へ飛び込む超特大の先制2ランとなった。

　その後、オリックスは追いつかれるも、9回サヨナラ勝ちで2年連続となる日本シリーズ進出決定。CSファイナルステージの全4試合で快音を響かせ、打率.462、2本塁打、3打点の好成績を残した吉田正にはCS最優秀選手賞（MVP）が贈られた。

　15日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した松中信彦さんは、吉田正の一発について、「これは投げミスだと思います」と和田の失投だったことを認めるも、「それをしっかり捉えるのが彼の凄さ。変化球だと思うんですけど、左対左で一番飛ぶボール。それをしっかりミスショットなく結果を出すというのが彼の凄さ」とMVPに輝いたオリの主砲を称えた。

　一方、同番組に出演した五十嵐亮太さんは「ピッチャーからしたら、こういう場面で『投げミスしちゃいけない』という気持ちで投げちゃいけないんですよ」と投手目線から吉田の一発について言及し、「ミスしてはいけないというネガティブな気持ちになるくらい、それくらい状態が良い選手。（和田は）絶対ボール球の際どいところという意識はあったはずなんですよ。ただ彼（吉田）の状態の良さがプレッシャーとして相手に伝わったんじゃないかと思います。これは野球だから仕方ない」と見解を述べた。

　バットでチームを牽引する吉田正尚の“勝負強さ”は短期決戦でも健在。10月22日（土）から始まるヤクルトとの日本シリーズでも、その打棒に期待がかかる。

☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』