オリックス・中川圭太 [写真=Rinco]

◆ 「少しは貢献できてよかった」

 22日(土)に開幕する『SMBC日本シリーズ2022』。パ・リーグの代表は2年連続でオリックスに決まった。

 レギュラーシーズンは最終戦で逆転優勝。クライマックスシリーズのファイナルステージも劇的なサヨナラ勝ちで突破を決めた。

 15日に行われたファイナルステージの第4戦。2-2の同点で迎えた9回裏、二死一・三塁の場面で打席には3番の中川圭太が入る。

 初球が外れる間に一塁走者が二塁に進み、二死二・三塁。2ボール・2ストライクと追い込まれながら、5球目のスライダーを見事に捉えると、打球はレフトへと抜けるサヨナラ打。京セラドーム大阪が歓喜に沸いた。

 中川は「正直、野球人生で一番足が震えていた」とあの場面を振り返る。

 それでも、「最高の場面で、モイネロ投手という最高の投手。たくさんの声援を頂いていたので、何としても決めてやろうという強い気持ちをもって打席に入った」と自らを奮い立たせた結果が最高の形になった。

 思えば2年前、中嶋聡監督が監督代行として一軍の指揮を執った際に「無敵の中川を知っているので」と4番に抜擢されたこともあったほどの“頼れる男”。昨季は骨折などもあって優勝したチームの中で存在感を発揮することができなかったが、「期待していただいているのは前々から感じていた。この2年間はそれに応えることができなかったので、少しは貢献できてよかった」と安堵の表情を浮かべた。

 チームメイトと喜びを分かち合った後、中川を待っていたのがその中嶋監督。ウォーターシャワーでびしょ濡れのまま抱き合うと、指揮官からは「ようやった」と声をかけられたという。

 仙台で優勝を決めた時には涙を流すシーンも見られたが、それも「やっぱり2年ぐらいチームに貢献できない場面がたくさんあったので、今年はやらないとという気持ちはオフシーズンからずっと持っていた」という悔しさから来ていたという。

 今季はキャリアハイにあと1と迫る110試合に出場して規定打席にも到達。リーグ5位となる打率.283をマークし、3番打者として主砲の吉田正尚につなぐ役割をこなした。

 「塁に出たら正尚さんがなんとかしてくれる」。日本シリーズに向けても「チームのために、形を気にせず思いっきりプレーしたい」と、変わらぬ意気込みで戦っていくことを誓った。

取材・文=どら増田

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