「バランスよく交渉権を獲得できた」

　『2022年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD』が20日行われ、ヤクルトは1位指名で東芝の吉村貢司郎投手の交渉権を獲得した。

　前日のスカウト会議後に行われた会見で公表した通り、吉村の交渉権を獲得した高津臣吾監督は「嬉しいの一言です。先発ピッチャーがぜひともほしい。一番評価していたのが吉村投手」と、最速153キロのストレートと落差のあるフォークが武器の右腕を一本釣りし、声を弾ませた。

　高津監督は「投げっぷりがいい。真っすぐに力があり、変化球で空振りも取れる」と、吉村を評価。「安心してゲームを任せられる投手に成長していってほしい」と、先発投手としての期待をかける。

　2位は京都外大西高の西村瑠伊斗、3位には中京大の澤井廉と、タイプが異なる左打ちの外野手を指名した。4位には知内高の左腕・坂本拓己、5位は中央大学の右打ち内野手・北村恵吾と、5人の交渉権を獲得した。

　また、育成1位で中央学院大の捕手・橋本星哉を指名し、支配下を含め6人の交渉権を獲得した。

　高津監督は今回のドラフトについて「投打ともに高校生、大学生、社会人、バランスよく交渉権を獲得できた。満足のいくドラフトだったと思います」と、満足気に振り返った。

取材・文＝別府勉（べっぷ・つとむ）


▼ ヤクルト指名選手一覧
1位 吉村 貢司郎（投手／東芝）
2位 西村 瑠伊斗（外野手／京都外大西高）
3位 澤井 廉（外野手／中京大）
4位 坂本 拓己（投手／知内高）
5位 北村 恵吾（内野手／中央大）
＜育成枠＞
1位 橋本 星哉（捕手／中央学院大学）