マリンに帰ってきた黒木コーチ
ZOZOマリンスタジアムで行われた22日の秋季練習に、来季から一軍投手コーチを務める黒木知宏コーチの姿があった。
19日の秋季練習ではスーツ姿だった黒木コーチはこの日、ジャージに左手には赤色のグローブ。黒木コーチといえば、現役時代に主に赤色のグローブを使い、パ・リーグの各球団の強打者たちに立ち向かった。ジャージ姿だったとはいえ、ZOZOマリンスタジアムに赤いグローブを手にし、選手を熱心に見つめる“魂のエース”が“魂のコーチ”となって帰ってきたのだ。
黒木コーチは選手達がウォーミングアップ中に、小坂誠コーチと話し込む場面も。キャッチボールでは佐々木朗希の背中側から、少し離れた位置から、さらにはキャッチボールパートナーの後ろからと、様々な角度から佐々木朗希をチェック。キャッチボール後には佐々木朗希と会話する場面もあった。
これぞ!岡大海という打球
打撃練習では岡大海が左の打撃投手のときにセンターから右方向に打ち、右の打撃投手のときには基本的に引っ張り。3球連続でレフトスタンドに飛び込むなど、右の打撃投手のときはレフトスタンドに飛び込む打球が多かった。
安田尚憲は今日も右の打撃投手、左の打撃投手のときともに引っ張りの打球が多く、左投手のときは軽く振るようなスイングでライトスタンド最前列に飛び込むなど、ライナーの打球でもライトスタンドにポンポンと放り込んだ。打撃練習のラストは、ライトスタンド中段に突き刺す豪快な当たりだった。
山口航輝は秋季練習中、「バックスクリーンをめがけて練習しています」と話していたように、センター方向の打球が多かったが、この日はいつもに比べて気持ち引っ張りの打球が多かった印象。右の打撃投手のときはレフトスタンドにも弾丸ライナーで飛び込む打球も。
藤岡裕大は左の打撃投手のときにセンターから右方向への引っ張りの打球が多く、ライトフェンスを超え、スタンドに入る当たりもあった。何かを試しているのだろうか、白木、黒茶、茶色など様々の種類のバットを使っていた。
打撃練習が終わった後は、置きロングティー、さらには股割りロングティー。山口が「ウォー」と絶叫しながら打てば、柿沼友哉は「ヨシ」と声をあげながらスイング。股割りロングティーではボールケース1箱分打ち、打ち終わった後に倒れこむ選手もいた。
取材・文=岩下雄太