2022年の「沢村賞」が24日に発表され、2年連続でパ・リーグの投手4冠に輝いたオリックス・山本由伸が2年連続で受賞した。
沢村賞選考委員会の堀内恒夫委員長は「山本由伸くんで今年は良いのではないかと思います。2年連続ですけれども、成績自体は(去年と)そんなに変わりません。本当に対抗馬がいない、1人しか選びようがないというような。選考する方とすると楽かもしれません」とコメントすれば、「今年は山本にすんなり決まったと言うことですね」(平松政次委員)、「残念ながら山本由伸の対抗がいなかった」(山田久志委員)、「対抗馬が見当たらないのはとても残念」(北別府学氏)と他の選考委員たちも嘆きの言葉が相次いだ。
沢村賞には選考基準が設けられており、『25試合登板以上』・『15勝以上』・『防御率2.50以下』・『投球回数200イニング以上』・『150奪三振以上』・『10完投以上』・『勝率6割以上』という7つの項目をベースに選考委員会で協議の上で決定される。18年からは7回自責点3以内のクオリティ・スタート率を補則項目としている。
山本は26試合・193イニングを投げて、15勝5敗、205奪三振、防御率1.68という圧倒的な成績を残した。
▼ 山本由伸
試 合:26
勝 利:15
防御率:1.68
投球回:193
奪三振:205
完 投:4
勝 率:.750
HQS:21
▼ 選考委員のコメント
・堀内恒夫委員長
「山本由伸くんで今年は良いのではないかと思います。2年連続ですけれども、成績自体は(去年と)そんなに変わりません。本当に対抗馬がいない、1人しか選びようがないというような。選考する方とすると楽かもしれません。でもやはり寂しい気がしないでもない。これが現状です。今年は両リーグ、投高打低の傾向がありました。その割には勝ち星が上がっていない。試合数が26試合〜30試合まで行く選手は少ないし居ないに等しい。登板数が極端に少ない。もう少し勝ち星にこだわってやって貰いたいなと思います。(QSなどは)アメリカの制度なんですよ。日本の野球にはそぐいません。中6日で投げていって143試合やる。アメリカは162試合を中4日で回っていくわけですね。そのシステムはアメリカは非常に優れた物を使っている訳です。日本の野球システムには合いません。合わないからこの程度の成績しか出ないんです。選手を大切に使っていくのも大事ですが、もっともっと出来るはずです。私達のように、そんなに大きくない身体のピッチャーでもこれだけ勝って来られるというのは、それだけ投げたからではないでしょうか。(平松さんが言った)佐々木朗希くん、素晴らしいピッチャーです。この投手がどう育ってくれるかというのを私達も期待していますし、是非この沢村賞を獲れるだけの成績を残して、満場一致で選ばれる様になって欲しいという事を願うばかりです」
・平松政次委員
「オリックス山本由伸くんに決定致しました。例年の通り、沢村賞の基準の7項目のうち、5項目をクリアしています。あと二つ足りないのは完投試合数(基準10のうち山本は4試合)と200投球回以上なんですが、やや少ない193イニングでした。完投投球試合数はどのピッチャーもクリア出来ておりません。なので、山本くんが5項目をクリアしたということで満票だろうと思って頂いて結構です。今年は山本にすんなり決まったと言うことですね。ただ一言、山本くんも昨年の成績よりはほとんど下がっております。防御率、勝ち星、勝率、奪三振もわずかですが。全ての数字が少しダウンしていると言うことが言えます。その中でも山本くんのこの成績は沢村賞に相応しいという事で決定しました。もう一つ、ロッテの佐々木朗希くんが13連続三振を取りながらパーフェクトをやったという。これはピッチャーにとっては偉大な記録なんですね。なので勿体ない。このままある程度1年間、7.8回投げて、13勝くらいを上げたならば、山本投手とひっくり返ったなというくらい、佐々木朗希くんは力があります。将来必ずやこの沢村賞を獲ってくれるんじゃないかというくらい素晴らしいピッチャーなので、期待したいです」
・山田久志委員
「残念ながら山本由伸の対抗がいなかった。(候補がいて)どちらかを選ぶという沢村賞であって欲しいんですけど、今年も山本由伸は特筆していました。成績もそうですし、存在感というかそういうのを含めれば山本由伸に対抗するセパの投手が見つからなかったと。確かに今年は15勝止まりでしたけれども、投球内容を見ますとQSが抜群です。7割から8割のQSをしていて、これはもう勝ち星に近いと。15勝止まりではありましたが、もっと勝ち星が増えても良かった」
・北別府学氏
(堀内恒夫委員長が代読)
「オリックスの山本由伸選手を沢村賞に推薦します。速球で押して三振を取るスタイルは、沢村賞にふさわしいと思っています。対抗馬が見当たらないのはとても残念です。他の投手には、来年、より一層奮起して頑張って貰いたいと思います」
(取材=ニッポン放送アナウンサー・大泉健斗)
沢村賞選考委員会の堀内恒夫委員長は「山本由伸くんで今年は良いのではないかと思います。2年連続ですけれども、成績自体は(去年と)そんなに変わりません。本当に対抗馬がいない、1人しか選びようがないというような。選考する方とすると楽かもしれません」とコメントすれば、「今年は山本にすんなり決まったと言うことですね」(平松政次委員)、「残念ながら山本由伸の対抗がいなかった」(山田久志委員)、「対抗馬が見当たらないのはとても残念」(北別府学氏)と他の選考委員たちも嘆きの言葉が相次いだ。
沢村賞には選考基準が設けられており、『25試合登板以上』・『15勝以上』・『防御率2.50以下』・『投球回数200イニング以上』・『150奪三振以上』・『10完投以上』・『勝率6割以上』という7つの項目をベースに選考委員会で協議の上で決定される。18年からは7回自責点3以内のクオリティ・スタート率を補則項目としている。
山本は26試合・193イニングを投げて、15勝5敗、205奪三振、防御率1.68という圧倒的な成績を残した。
▼ 山本由伸
試 合:26
勝 利:15
防御率:1.68
投球回:193
奪三振:205
完 投:4
勝 率:.750
HQS:21
▼ 選考委員のコメント
・堀内恒夫委員長
「山本由伸くんで今年は良いのではないかと思います。2年連続ですけれども、成績自体は(去年と)そんなに変わりません。本当に対抗馬がいない、1人しか選びようがないというような。選考する方とすると楽かもしれません。でもやはり寂しい気がしないでもない。これが現状です。今年は両リーグ、投高打低の傾向がありました。その割には勝ち星が上がっていない。試合数が26試合〜30試合まで行く選手は少ないし居ないに等しい。登板数が極端に少ない。もう少し勝ち星にこだわってやって貰いたいなと思います。(QSなどは)アメリカの制度なんですよ。日本の野球にはそぐいません。中6日で投げていって143試合やる。アメリカは162試合を中4日で回っていくわけですね。そのシステムはアメリカは非常に優れた物を使っている訳です。日本の野球システムには合いません。合わないからこの程度の成績しか出ないんです。選手を大切に使っていくのも大事ですが、もっともっと出来るはずです。私達のように、そんなに大きくない身体のピッチャーでもこれだけ勝って来られるというのは、それだけ投げたからではないでしょうか。(平松さんが言った)佐々木朗希くん、素晴らしいピッチャーです。この投手がどう育ってくれるかというのを私達も期待していますし、是非この沢村賞を獲れるだけの成績を残して、満場一致で選ばれる様になって欲しいという事を願うばかりです」
・平松政次委員
「オリックス山本由伸くんに決定致しました。例年の通り、沢村賞の基準の7項目のうち、5項目をクリアしています。あと二つ足りないのは完投試合数(基準10のうち山本は4試合)と200投球回以上なんですが、やや少ない193イニングでした。完投投球試合数はどのピッチャーもクリア出来ておりません。なので、山本くんが5項目をクリアしたということで満票だろうと思って頂いて結構です。今年は山本にすんなり決まったと言うことですね。ただ一言、山本くんも昨年の成績よりはほとんど下がっております。防御率、勝ち星、勝率、奪三振もわずかですが。全ての数字が少しダウンしていると言うことが言えます。その中でも山本くんのこの成績は沢村賞に相応しいという事で決定しました。もう一つ、ロッテの佐々木朗希くんが13連続三振を取りながらパーフェクトをやったという。これはピッチャーにとっては偉大な記録なんですね。なので勿体ない。このままある程度1年間、7.8回投げて、13勝くらいを上げたならば、山本投手とひっくり返ったなというくらい、佐々木朗希くんは力があります。将来必ずやこの沢村賞を獲ってくれるんじゃないかというくらい素晴らしいピッチャーなので、期待したいです」
・山田久志委員
「残念ながら山本由伸の対抗がいなかった。(候補がいて)どちらかを選ぶという沢村賞であって欲しいんですけど、今年も山本由伸は特筆していました。成績もそうですし、存在感というかそういうのを含めれば山本由伸に対抗するセパの投手が見つからなかったと。確かに今年は15勝止まりでしたけれども、投球内容を見ますとQSが抜群です。7割から8割のQSをしていて、これはもう勝ち星に近いと。15勝止まりではありましたが、もっと勝ち星が増えても良かった」
・北別府学氏
(堀内恒夫委員長が代読)
「オリックスの山本由伸選手を沢村賞に推薦します。速球で押して三振を取るスタイルは、沢村賞にふさわしいと思っています。対抗馬が見当たらないのはとても残念です。他の投手には、来年、より一層奮起して頑張って貰いたいと思います」
(取材=ニッポン放送アナウンサー・大泉健斗)