年間130件近く事故…大半が内野席
広島市は26日、広島東洋カープの本拠地・マツダスタジアムの客席とフィールド間に設置されている防球ネットを増設すると発表。2023年3月のオープン戦から新設備でファンを球場に迎える。
球団によると、マツダスタジアム公式戦開催時の打球事故は、毎年約130件近く発生しており、その大半が内野席一・三塁側へのファウルボールによるものだったとのこと。広島市と球団が打球事故低減の対策案を検討するなか、選手からも観客を心配する声が寄せられ、正式に一・三塁側の防球ネットの増設が決まった。
プロ野球の球場ではマツダスタジアムのみならず、かつては臨場感ある観戦体験を求めて、メジャーリーグ(MLB)の球場を模した防球ネットの少ない球場づくりを目指した時期もあったが、そのMLBでは各球団が続々と本拠地の防球ネットを増設。打球事故からファンを守る動きが続いている。