オリックス・中嶋聡監督

◆ 「まぁ……シンドイよ」

 『SMBC日本シリーズ2022』はオリックスが4勝2敗1分でシリーズ制覇。

 26年ぶりとなる歓喜の瞬間を迎え、中嶋聡監督は5度神宮の空に舞い、今季限りで退任する宮内義彦オーナーも宙に舞った。

 第7戦は3年目の宮城大弥がプロ初の中4日で先発。神宮のマウンドも初めてという中、5回を被安打3で無失点に抑える好投を見せ、日本シリーズ初白星を掴んだ。

 左腕は「立ち上がりは緊張していた部分もあったんですが、(太田)椋さんの初球ホームランだったり、野手のみなさんの好守や声掛けのおかげで、落ち着いて投げることができたと思います」と振り返ったが、中嶋聡監督は「中4日、本当にしんどいと思う。素晴らしいピッチングをしてもらって本当に感謝です」と苦しい中での好投を手放しで称えた。

 5点リードを終盤で1点差まで詰め寄られる展開。試合終了を見届けた時には、「これで同点になったらどうしようとか、延長に行ってとか、いろいろなことを考えていたのが、やっと終わったなと思った」と、喜びよりもプレッシャーからの解放が強かったという指揮官。

 ヤクルトというチームについても「すごい打線。すごい追い上げ方をしてくる。何点あっても防戦一方という感じ。それが終わったのかなというのが正直な感想」とし、勝ち切ったことへの安堵感を強調した。

 2年連続でたどり着いた頂上決戦。その点に関しては「昨年のシリーズとは違って、慣れたというか、それはちょっと違う言葉かもしれないですが、初めてで戦い方が分からない感じではなかった。その点はスッと入れたのかなと」と語り、1年前に経験したことで変化もあったと明かす。

 それでも、苦しみながらのリーグ連覇。そして辿り着いた日本一という頂点。「今年は調子が上がらない選手もいましたし、コロナがこれでもかというぐらいに来た時もあった。ただどこのチームもそうだったので、そんなことを言い訳にできるわけもない。どうやってチームを回すべきなのかということは本当に考えた。まぁ……シンドイよ」と、最後は本音がこぼれた。

 激闘を終えたチームは帰阪した後、11月3日には御堂筋で優勝パレードを実施する予定。喜びを噛み締める瞬間が訪れるが、それが終わると4日からはすぐに秋季キャンプがスタートする。

 ディフェンディングチャンピオンとして迎える2023年に向けた戦いは、目の前に迫っている。

取材・文=どら増田

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