ニュース 2022.11.04. 18:18

侍ジャパン・栗山監督が明かす石川柊太に先発を託したワケ

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侍ジャパンの栗山英樹監督(中)
 来年3月のWBC(=ワールド・ベースボール・クラシック)に臨む侍ジャパン(=野球日本代表)は、強化試合(5日・日本ハム戦、6日・巨人戦)を控えた4日、東京ドームで公式練習を行ない、栗山英樹監督の下に集結した28選手が、キャッチボールや守備練習、投内連係やフリー打撃で汗を流した。

なお、栗山監督率いる侍ジャパンの対外試合初戦となる5日の強化試合・日本ハム戦(東京ドーム)の予告先発投手は、侍ジャパン・石川柊太(ソフトバンク)、日本ハム・上沢直之と発表された。

 練習終了後に会見した栗山英樹監督は、「本当にレベルの高い楽しみな試合ができるはずだ」とコメント。初陣となる5日の日本ハム戦の先発投手に、「僕がファイターズ(監督)時代、こういう試合で来られたらイヤだなと。そういうところから決めさせてもらった」とソフトバンクの石川柊太を指名した。

指揮官は「最初はプレッシャーがかかるかもしれませんけれども」と前置きしつつ、「それを力にできるピッチャーだと思っている。ホークスであれだけいろんな経験をして、しっかりスタートしてくれると。いいピッチャーであるのは間違いない」と信頼を寄せた。

栗山監督と並んで会見した石川は、「こういうチャンスをいただけたこと自体、自分にとっては嬉しい」と話した。18年の日米野球で日本代表に選出されていたが、右肘痛で出場辞退。これが実質初の侍ジャパンデビューとなる。強化試合の先に待ち受ける世界の舞台へ向けて、「テンポがどの程度通用するのかというところ。自分でいえば大きな変化球だったり、どう勝負していけるか。そこらへんをしっかりと駆使していきたい」とテーマを掲げた。

守備練習では、バントシフトの際に巨人・岡本和真が三塁から、ヤクルト・山田哲人とDeNA・牧秀悟が二塁からそれぞれ一塁へ回り、阪神・佐藤輝明とソフトバンク・周東佑京も、右翼から三塁へ回った。会見で栗山監督が「ファースト専任という選手をあえて選んでいない」と話した通り、複数ポジションをこなすことも野手には求められる。

先発投手陣では、10日のオーストラリア代表との強化試合(札幌ドーム)でロッテ・佐々木朗希の登板が有力視されている。栗山監督は、今月の強化試合(5日・日本ハム戦、6日・巨人戦、9、10日・オーストラリア戦)全体を通して、「吉井(理人)ピッチングコーチ、4人の先発ピッチャーには、僕が話をしてもう決めてあるので。あしたもですけれども、準備をしてもらわなければいけなかったので」と答え、佐々木朗希の起用を示唆した。

(取材・ニッポン放送アナウンサー洗川雄司)
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