チーム最年少の新星が上々デビュー
野球日本代表「侍ジャパン」に初選出された中日の髙橋宏斗投手(20)が5日、日本ハムとの強化試合で3回3安打無失点の好投を見せた。
4回3失点だった先発・石川(ソフトバンク)のあとを受け、1点リードの5回から2番手で登板。先頭の9番・阿部を空振り三振に仕留めるなど無失点スタートを切り、1番・五十幡の初球には、この日最速の155キロをマークした。続投した6回は一死一、二塁のピンチを招くも、6番・上川畑を遊飛、続く宇佐見は中飛に退け無失点。7回もゼロを刻んだ。
ベンチから投球を見守った栗山英樹監督は、試合後の会見で「よく頑張った」と表情を緩め安堵の表情。「ボールが良いのはわかってましたけど、本当に良いボールを投げてくれた。すごく良かったですね」と期待のホープの躍動ぶりを振り返った。
今回は来春のWBCでも想定される、いわゆる“第2先発”のような形でのリリーフ起用となったが、「ブルペンでは作り方が難しそうっていう事も聞いたので、そこらへんのやり方も覚えていってもらわなきゃいけないし、誰が(第2先発を)できるのかというのも確認していかなきゃいけない」とコメント。
この日の髙橋宏は3イニング49球で降板し、10日のオーストラリア戦なら最長中4日を確保できるものの、今シリーズ中の再登板については「あんまり無理させたくないな…というのはあるんですけどね。そこは状況次第」と慎重な姿勢を見せた。