トレード加入コンビが代表相手に持ち味発揮
レギュラーシーズン終了後に阪神から日本ハムへトレード移籍した齋藤友貴哉投手と、江越大賀選手が5日、侍ジャパンとの強化試合に出場し、好アピールを見せた。
齋藤友は5回に3番手としてリリーフ登板し、1番・近本光司を二ゴロ、2番・近藤健介を三ゴロに打ち取り降板。左打者2人に対し、わずか5球の投球だったが、最速159キロを計時するなど力強いボールを投げ込んだ。
3番・牧秀悟を迎えたところで交代させた理由について、日本ハムの新庄剛志監督は「思いっきり投げるピッチャーなので、(ボールが)抜けたときにデッドボールで骨折でもされたら困るなと思って」と、万が一の事態を考慮しての采配だったと説明。
「左バッターのときは斎藤くんはのセールスポイントである真っ直ぐ。159?これからキャンプ終わって鍛え直したら163~164キロ位いけそうな雰囲気ですよね」と、目前に迫る160キロ超えへの期待感を口にした。
また、「2番・右翼」で先発フル出場した江越は、3回の先頭打者として迎えた第2打席に、侍ジャパンの先発・石川柊太から左翼線二塁打を放ち反撃の口火をきった。
「江越くんは自分で長打が打てるバッターだと思っているので、インパクトの瞬間に強く強く振ろうとしすぎる癖があったと思う。今日のツーベースも彼なりに“振ってない”。ボールに(バットの)芯を当てるくらい」
ベンチでチーム初得点のホームを踏んだ江越を迎え、新庄監督は「帰ってきてから『振った?』と聞くと『全く振ってない』と。あれでミートのテクニックをわかってくれれば。今は良いですけど、ずっと続けていくことが大事なので続けさせていきたい。身体能力は凄いものがあるから」と、さらなる才能開花に期待を寄せた。