より本番を意識した戦いへ
野球日本代表・侍ジャパンの栗山英樹監督が8日、翌日9日に札幌ドームで行われる『侍ジャパンシリーズ2022』オーストラリア戦の前日会見に出席。国外チームとの初対戦へ向けて意気込みを語った。
東京ドームで日本ハム、巨人と国内球団を相手に2連勝を収めた侍ジャパンは、この日から札幌ドームへ移り前日練習。来春WBCの1次ラウンドで同組になったオーストラリアとの強化試合へ向けて調整した。
栗山監督は「本当の意味でもいよいよという感じ。選手たちと力を合わせて、最高の準備、最高の試合が出来るように。ちょっと緊張感あります。しっかりやっていきます」と引き締めた。
感覚を取り戻す意味合いもあった東京ドームでの2試合とは異なり、オーストラリアとの2連戦ではイニング途中の継投も辞さない構えで、「明日からはリリーフ投手にスタンバイしてもらう」と指揮官。「シーズンを終えて疲れ切っている状態の選手とか、色んな状態ではありますけど、とにかく全員で勝ちにいくということは事実なので」と勝利への執念も口にした。
来季から日本ハムが本拠地を新球場に移転することもあり、札幌ドームにとっては今回の代表戦が節目になる。かつてホームグラウンドとして戦ってきた栗山監督は「個人的には10年間ここで監督をやらせてもらって、本当に札幌ドームに感謝しています。今年でプロ野球のチームが離れることになるんですけど、野球の神様から最後にもう1回野球をやらせてもらえるチャンスをもらったと思っている。この2試合、そして来年のWBCへしっかりつなげられるように、肝に銘じてやらせていただきたいと思います」と決意した。
9日のオーストラリア戦は今永昇太(DeNA)が先発。試合の模様はTBS系列地上波、BS-TBSでリレー中継、Paraviで配信される。