日本一を置き土産に…オリ支えてきた主砲が夢への第一歩
オリックスは17日、吉田正尚選手(29)のポスティング制度によるメジャー移籍を承認したと発表。今後、申請の手続きを推めるという。
吉田正は敦賀気比高から青山学院大を経て2015年ドラフト1位でオリックスに入団。公称173センチながら豪快なフルスイングでルーキーイヤーから存在感を示し、2年目以降は規定未達のシーズンも含め今季まで6年連続で打率3割をマークしてきた。
20年に初の首位打者、21年に首位打者と最高出塁率の2冠に輝き、オリックスのリーグ優勝に貢献すると、今季は119試合の出場で打率.335、21本塁打、自己最多の88打点、OPS1.008とキャリアハイの働きで、球団26年ぶりとなる悲願の日本一へ導いた。
NPB在籍7シーズンで通算打率.327、884安打、133本塁打、467打点、OPS.960という驚異的な数字を残し、ついにメジャー挑戦へ。球団にとっては、吉田正に代わる主軸候補のFA森友哉選手の獲得も決まり、長らくチームを支えてきた主砲の背中を押すことになった。
現地ではヤンキース、マリナーズ、ブルージェイズが関心を示しているという報道もあり、今後の動向に視線が集まるところ。メジャー屈指の強打者、ブライス・ハーパー選手に憧れを抱く日本の大砲が、夢への第一歩を踏み出す。