ニュース 2022.11.18. 18:03

環太平洋大が3投手による継投でのノーノー達成!先発・徳山「勝ちにこだわった」

【明治神宮野球大会・第1日】
○ 環太平洋大 2 - 0 国際武道大 ●
<大学の部・1回戦>

 4年生にとってはこれが最後の全国大会となる明治神宮野球大会・大学の部。初戦は、4年ぶり6回目の出場となる環太平洋大と10年ぶり8回目の出場となる国際武道大が対戦し、3投手の継投によるノーヒットノーランを達成した環太平洋大が2-0で勝利した。

 1回裏、環太平洋大は内野安打と四球で無死一・二塁とすると、3番・猿渡颯(2年・創成館)が三塁側へ送りバント。これを国際武道大の三塁手・谷内優斗(3年・北星学園大付)が追い付いたものの、一塁へ悪送球し、環太平洋大に先制点が入る。さらに無死一、三塁から4番・平松大輝(4年・創成館)の遊ゴロ併殺崩れの間にも得点し、環太平洋大が初回に2点を先制した。

 ストレートとスライダー中心の環太平洋大・徳山一翔(2年・鳴門渦潮)は7回まで97球、ノーヒット(2四球)に抑える好投。初回に2点を失ったが2回以降はスライダーにツーシームも織り交ぜる国際武道大・板川佳矢(4年・横浜)も無失点に抑えた。

 両先発左腕による投げ合いに先に動いたのは、環太平洋大・野村昭彦監督だった。7回裏にそこまでノーヒットピッチングを続けていた徳山に代打を送った。結局この回は無得点に終わり、環太平洋大は、8回に2番手・蛭子凌太郎(2年・佐伯鶴城)にスイッチ。蛭子が8回の1イニングをパーフェクトリリーフすると、9回は3番手・辻祐希斗(4年・関西大北陽)が一人も走者を許さず、環太平洋大が3投手による継投でのノーヒットノーランを達成。国際武道大を投手力で破った環太平洋大が、準々決勝へ進んだ。

▼ 環太平洋大・野村昭彦監督
「(徳山は)リーグ戦でこの夏から順番に3回ずつぐらい投げ始めて。代表決定戦でいちばん大事な近大工学部戦に先発して、4回途中で足が攣って代わったが、階段を上がるように成長してきて、全国の舞台でピッチングができることを願ってやってきた。それが現実になったのがありがたい。指導者冥利に尽きる。(徳山が完投したことは)ないです。今まで68球くらい。リーグ戦の東亜大戦にリリーフして4回2/3、それがいちばん長い」

▼環太平洋大・徳山一翔投手
「(ノーヒットノーランでの交代は)自分が欲を出して四球とか出してリズムを崩して負けると思ったし、次のピッチャーを信じて、勝ちにこだわった。真っ直ぐが良かった。相手が振ってきたが、当たっていなかったので真っ直ぐで押せたのが良かった。本来以上のピッチングができました。監督さんにフォームを指導してもらって。それが実ったのかな、と。自分は身体が前に突っ込む癖があって。それを修正していただいて、軸足にためてちゃんと投球できたのが良かった」

▼ 国際武道大・岩井美樹監督
「きょうの先発(環太平洋大・徳山)、よかった。JAPAN候補だ。ストレートのキレがいい。球質がいい。ホップという言葉があるけど、ボールのキレ。今の野球はスピードガンのスピードで判断するが、僕は球質だと思う。ベンチで見ていても、これはやっかいだな、打てないな、と。高めのボールを振っている。ということはボールの質がいい。彼は楽しみなピッチャーだ」

▼ 国際武道大・板川佳矢投手
「初回だと思う。初回、自分がゼロに抑えていたら、攻撃も絶対、点を取っていたと思う。先に流れを渡して、そのまま相手のピッチャーが飲み込んでいった感じ。何とか自分たちに流れを呼び込みたいなと思ってピッチングしていたが、なかなか難しかった」

(取材・ニッポン放送アナウンサー洗川雄司)
ポスト シェア 送る

もっと読む

  • ショウアップナイター
  • ベースボールキング
FM