1年目から先発ローテ入り期待
ヤクルトからドラフト1位指名を受けた東芝の吉村貢司郎投手(24)が24日、横浜市内のホテルで入団交渉を行い、契約金1億円プラス出来高5000万円、年俸1600万円で仮契約を結んだ。背番号は「21」に決まった。
高津臣吾監督が今年のドラフトで「一番評価していた」という吉村は、1年目から先発ローテーション入りが期待される即戦力右腕。吉村は「先発として期待しているということだったので、その期待に応えられるようなピッチング、プレーをしたい」と抱負を述べた。
チームは今季2年連続で日本シリーズに進出。吉村も「日本選手権があったので大阪のホテルで見ていて随時チェックしていた。そういう舞台で投げでチームに貢献したいと思っている」と決意表明した。
「21番は吉村と言っていただけるような選手になっていきたい」と話し、「タイトルを取れるようなピッチャーになりたい。1年目なので新人王を目指していきたい」と力強かった。
ファンに向けては「真っすぐとフォークに自信を持って投げている。魅力として見ていただけたら」とアピールした。
今季のヤクルトで規定投球回に到達したのは小川泰弘のみで、2桁勝利を挙げた投手はいなかった。
リーグ連覇を果たしたが、先発投手陣の整備は来季も課題となる。リーグ3連覇へ吉村にかかる期待は大きい。
取材・文=別府勉(べっぷ・つとむ)