コーチも監督も全力プレー「来季は優勝を」
DeNAは26日、雨上がりの横浜スタジアムで「ファンフェスティバル2022」を盛大に開催した。
オープニングでは全選手が登場。キャプテンの佐野恵太が「まずは今シーズン一年間、たくさんの応援ありがとうございました。そして本日も横浜スタジアムに足を運んで頂き、ありがとうございます。選手と一緒に楽しんでいきましょう」とファンに挨拶し、年に一度のお祭りがスタートした。
個人タイトルを獲得した佐野恵太と牧秀悟の表彰式や、新入団選手のお披露目、元ロードオブメジャーの歌手・けんいちさんのライブでファンを喜ばせた。
試合形式で行われた午後のメインイベント「夢のMatch☆Up」では、石井琢朗コーチの力がこもった投球を、三浦大輔監督が打ち返した一方で、鈴木尚典コーチは打ち取られると本気で悔しがるなど見せ場満載。最後は宮﨑敏郎が豪快なサヨナラホームランで試合を決めた。ファンのみならずプレーしている選手、コーチも大いに盛り上がった。
選手会長の今永昇太は、エンディングの挨拶で「我々は昨シーズン最下位という結果に終わりました。決して強いチームとは言えなかったと思います。その中でも我々ベイスターズを応援する理由を探し、どんな苦しいときにも応援していただいた皆様のおかげで、この横浜スタジアムでたくさんの連勝記録を作れました。本当にありがとうございます。皆様から多大なご恩を頂いて、このまま裏切るわけには行きません。来シーズンこそ必ず優勝して、またここで皆様と一緒に喜びを分かち合いたいと思います。本日はありがとうございました」と、ファンへ感謝を述べた。
続いて三浦監督は「今シーズンも本当に熱い熱いご声援ありがとうございました。皆さんのおかげでここまでやってくることができましたけど、決して満足行く結果ではなかったと思います。その続きを来シーズンに持っていきたいと思います。そして今日のファンフェス、皆さん楽しんでいただけたでしょうか」とファンに問いかけると、スタンドから大きな拍手が送られた。
さらに「来シーズンはもっともっと楽しんでいただけるように、新しいユニフォームの元、またみなさんと心を一つにして戦っていきたいと思いますので、来シーズンもよろしくお願い致します。ありがとうございました」と、締めるとともに、ビジョンには「NEW HOME UNIFORM COMING SOON」の文字が踊り、ファンからざわめきが起こった。
最下位から2位、来年こそは頂点を狙う三浦ベイスターズ。サプライズ満載のファンフェスティバル2022は、ファンもサポートを約束するような笑顔に溢れた秋の一日だった。
取材・文・写真=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)