期待のドラ1捕手が決意
DeNAは27日、2023年度の新入団選手記者発表会を実施。
今秋のドラフト会議で指名を受けた新星たちが、座右の銘を記した色紙を手に自己紹介を行った。
注目のドラフト1位・松尾汐恩(大阪桐蔭高)の色紙には「必勝」の文字。「何事にも必ず勝つという思いを込めて」と、常勝・大阪桐蔭を牽引した実績を持つ男らしい言葉を記した。
また「ハマの侍」と呼ばれたいとも語っており、「チームのために全力で勝利に貢献できるように頑張りたい」と意気込みを表明。
アピールポイントには「キャッチャーとしてスピード感のあるプレー、積極的なプレーが魅力だと思う。そこを全面に出して頑張りたい」と挙げ、「まずは正捕手を獲ることを目標に、そこからいろいろな先輩方と肩を並べられるように頑張りたい」と述べた。
「新しい選手像を自分が作っていければ」
三浦大輔監督については、「現役時代から見ていて厳ついイメージでした」と素直な印象を語りながら、「柔らかくすごい方だなと思いました」と笑顔。
目標とする選手は具体的な名前を挙げず、「自分が憧れていただけるように頑張る。新しい選手像としてやっていきたい」と力強く語った。
前日のファンフェスティバルでは初めてユニフォームに袖を通し、「あらためて横浜DeNAベイスターズに入団したんだと実感しています。これから先もどんどん頑張らないといけないと感じました」と決意を新たにしたという。
チームメイトともその時に顔合わせを済ませており、「柔らかい雰囲気で受け入れて頂いて、ファンのイメージも良かったので、その雰囲気の中でプレーできる喜びを感じています」とした。
会見後に行われた取材では、「めちゃめちゃ緊張しました。何をやったか覚えていないです。いまホッとしました」と初々しい一面も。ドラフト1位指名については「良いプレッシャーにして頑張っていきたい」と気を引き締めた。
「キャッチャーとして、走って打てて守れる選手というのはなかなか難しいと思うんですけど、そういった新しい選手像を自分が作っていければ」と、あらためて高く設定した目標に言及。
キャッチャーの“ニュータイプ”を目指し、そのスター性と勝ち運で新時代のベイスターズの旗頭となるか。背番号5の今後が楽しみだ。
取材・文=萩原孝弘