球史に名を残すベネズエラ出身のスター
タイガースのミゲル・カブレラ選手(39)が2023年シーズンを最後に現役を引退することを決断したようだ。MLB公式サイトが現地時間28日(日本時間29日)に伝えている。
メジャー21年目となる来季はタイガースと結んでいる8年契約の最終年で、「ラストイヤーになる」と引退の意向を表明。「ベースボールにサヨナラを告げる時が来たと思う」と胸の内を明かした。
カブレラは2003年にマーリンズでメジャーデビューを果たすと、デビュー4年目で通算100本塁打を達成するなど順調にステップアップ。07年オフにタイガースへトレード移籍してからは、卓越した打撃技術で球界を代表する存在となり、12年には打率.330、44本塁打、139打点でメジャー史上45年ぶりとなる打撃三冠を達成。22年シーズン終了時点で、メジャー最後の三冠王となっている。
メジャー在籍20年で2699試合に出場し、通算打率.308、OPS.908、ベネズエラ出身の選手としては歴代最多の3088安打(MLB歴代24位)、507本塁打(同27位)、1847打点(同14位)をマーク。オールスター選出12度、シルバースラッガー賞7度、ハンク・アーロン賞2度、リーグMVP2度、首位打者4度、本塁打王と打点王がそれぞれ2度と、数々のタイトルを獲得してきたレジェンドが、40歳を迎える節目のシーズンでプロキャリアに終止符を打つ。