髭面の理由は…?
DeNAの濵口遥大が30日、契約更改交渉に臨み、年俸5830万円から470万アップの6300万円でサインした。(金額は推定)
今季はローテーションの一角として、1年目の10勝に迫る8勝を挙げチームに貢献。球団からは「コロナがなければもう少しやれてた。来年は一年間しっかり投げてくれ」と激励されたことを明かし、「久しぶりに自分の持ち味を一年間通してできたシーズンでした。このくらいはやりたいと常に思いました」と笑顔でコメントした。
春季キャンプからテーマに掲げていた「(ストライク)ゾーン内で勝負する」ことが功を奏し、9イニング換算の与四球率は昨季までの通算4.86個から、今季2.64個と大幅に向上。暴れ馬からの脱却を果たし、「ストライクゾーンで勝負していけば試合を作れると実感した」と手応えも掴んだ。その上で「6回や7回と大事なところで、同点になったり逆転されたりしてしまった。もうひと踏ん張りしないと」とさらなる高みを目指す上での反省も忘れなかった。
オフはアメリカ・フロリダ州にある施設で大貫晋一とトレーニングする予定。「ピッチングに対するアプローチ、フィジカル強化、動作のコーチング。主に肩周りのコンディションを整えるため」に渡米するという。「球速の平均を145キロくらいにアップさせたい。今永(昇太)さんのように高いところで維持できれば、楽にピッチングできる」と、現エースを目標に掲げた。
現在は「アメリカで舐められないように」とひげを蓄えていると朗らかに答えた濵口。掴んだものをアメリカで更にブラッシュアップし、7年目の来年こそ新人時の「投球回数と2ケタ勝利」を超える結果を残してみせる。
取材・文・写真=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)