「彼の意志の固さもありました」
先発転向の意向を表明していた西武の平良海馬投手(23)は4日、今オフ2度目の契約更改交渉に臨み、7000万円アップの推定年俸1億7000万円で合意。来春から先発転向に挑戦することも決まったことを明かした。
渡辺久信GMは交渉後、「彼の意志の固さもありました。絶対的な存在を後ろに回すというのは難しい決断でしたけど、首脳陣とも話して、チャレンジさせようということになった」と説明。「ローテの枠を与えるわけではなく、競争になってくるので」とも語りつつ、「やるからにはローテの頭を」とエース級の活躍を期待した。
20年シーズン開幕前に先発挑戦した際には、練習試合の登板1試合で“先発失格”の判断が下されたが、渡辺GMは「1、2回(の先発登板)で中継ぎに戻すというのは、まずないと思う。ただ決めるのは現場なので。そんな簡単に決めた先発転向ではないと思う」と、前回以上により本格的な配置転換になると話した。
チーム編成としては、ブルペン再編を余儀なくされる難しい状況となったものの、「補強も含めて現在いる選手の抜擢もあるだろうし、育成もあるだろうし」と現有戦力からの新鮮力台頭にも期待。
いまだ交渉の議題には上がっていないものの、平良本人が契約更改後の会見で“将来的なメジャー挑戦”の意向を持っていることを話したことについては「それはわかっていること」と頷いた。