オリックスには約21億円の譲渡金
オリックスからポスティングシステムでメジャー移籍を目指していた吉田正尚選手(29)は、レッドソックスと5年総額9000万ドル(約123億3000万円)で契約に合意したようだ。MLB公式サイトをはじめ複数の現地メディアが8日に報じている。
現地7日のポスティング公示から、わずか1日のスピード決着だった。5年総額9000万ドルは、昨オフに鈴木誠也選手が移籍する際にカブスと結んだ5年総額8500万ドル(当時約100億5000万円)を超え、日本人野手では史上最高額の超大型契約。オリックスには1537万5000ドル(約21億円)の譲渡金が支払われる見込みだ。
レッドソックスでは、かつて野茂英雄、松坂大輔、上原浩治ら8人の日本人投手がプレー。日本人野手が所属するのは吉田が史上初となった。
吉田は敦賀気比高から青山学院大を経て2015年ドラフト1位でオリックスに入団。公称173センチながら豪快なフルスイングでルーキーイヤーから存在感を示し、2年目以降は規定未達のシーズンも含め今季まで6年連続で打率3割をマークしてきた。
20年に初の首位打者、21年に首位打者と最高出塁率の2冠に輝き、オリックスのリーグ優勝に貢献すると、今季は119試合の出場で打率.335、21本塁打、自己最多の88打点、OPS1.008とキャリアハイの働きで、球団26年ぶりとなる悲願の日本一へ導いた。
NPB在籍7シーズンで通算打率.327、884安打、133本塁打、467打点、OPS.960という驚異的な数字を残し、ついに夢のメジャー挑戦へ。ヤンキース、ブルージェイズといった強豪ひしめく激戦のア・リーグ東地区でしのぎを削ることになった。