球団史上最高額「チームの中心として引っ張っていきたい」
ヤクルトの村上宗隆選手(22)が9日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3年総額18億円プラス出来高払い(金額は推定)でサイン。球団史上最高額での更改となった。
今季の年俸2億2000万円から大幅アップで更改し、「チームを勝たせる中心でいたい。チームを引っ張る存在でいたいというのは変わらないので、金額じゃなくチームの中心として引っ張っていきたいと思います」と意気込みを語った。
また、今回の交渉の席で将来的なメジャーリーグ挑戦についての話し合いが行われたことも明かした。
「25歳ルールがあって、いまのルールで3年後のポスティングを認めてくれるという話と、25歳ルールの期間が変われば、2年後のポスティングを認めてくださるという話で、契約させていただきました」
さらに「球団の皆さんの判断でこういう契約を結ばせていただいた。球団には感謝しかありませんし、そこに僕の実力が伴わないとメジャーに行けませんし、もっともっと頑張るぞという気持ちになってますけど、まずは球団に感謝しています」と語った。
今季の成績を振り返り「数字としていい成績を残せた。目標にしてきたことは達成できた。すごくいい一年になりました」と、充実感を漂わせた。
来年3月にはWBCも控えるが、「世界一を獲ることしか考えていない。日本を代表して戦うにあたって、世界一という目標だけは譲らず、必死に頑張りたいと思います」と、力強かった。
史上最年少での三冠王とシーズン56号を達成し、充実の1年を過ごしたが、来年はさらに大きな目標を胸に戦う。
「シーズンも3月から始まる。しっかり体つくっていい状態でWBCを迎えられるように頑張りたい」。そして、「ヤクルトの歴史の中で3連覇の歴史を残したい」と、気持ちを新たに来年に挑む。
取材・文=別府勉(べっぷ・つとむ)