「登板機会が与えられない状況が続いていた」
プロ野球の現役ドラフトが9日に初開催され、ソフトバンクは大竹耕太郎投手(27)が阪神に移籍し、古川侑利投手(27)を日本ハムから獲得した。
現役ドラフトを終えた三笠杉彦GMは記者会見を開き、「両選手ともいいチャンスにしてもらいたいなと思える内容になったと思う」と今回の現役ドラフトを総括。
流出する格好となった大竹は、今季ファームで12試合に先発し防御率2.87と結果を残していた点を評価しつつ、「ここ1、2年は一軍での登板機会がなかなか与えられないという状況が続いていた」と話し、「私どもが評価している育成組織から育ってくれた選手なので、その経験を生かしてタイガースでも活躍してほしい」とエールを送った。
一方、新加入する古川は、今季34試合にリリーフ登板0勝1敗3ホールド、防御率4.08をマーク。「今年も30試合以上登板していますし、以前から認識している良い投手。おそらく中継ぎかなと思いますけど、我々の層を厚くする活躍を期待しています」と話した。
また、初の試みだった現役ドラフトについては、「どういうふうに調査をして、獲得していくのかというのはチャレンジでもあった。我々のスカウトが綿密に準備をしてきっちり終えることができた」と球団スタッフに感謝。「今回の開催の意義である、いわゆる力があるのに出場できない選手の移籍の活性化ということに関しては、基本的には賛成。12人の選手が新天地にいくということは意義あることではないかと思います」と前向きに語った。