「伸びしろがある投手」日本ハム移籍の右腕にエール
プロ野球の現役ドラフトが9日に初開催され、西武は松岡洸希投手(22)が日本ハムに移籍し、陽川尚将選手(31)を阪神から獲得した。
陽川は東京農業大から2013年ドラフト3位で阪神に入団した内野手。パンチ力ある打撃を武器に飛躍が期待されていたが、なかなかレギュラー奪取とはならず、9年目の今季は45試合の出場で打率.294、1本塁打、6打点の成績。渡辺久信GMは「これまでの経験を生かしてもらい、特に打撃面での活躍を期待しています」と話した。
一方、日本ハムに移籍することになった松岡は、独立リーグを経て19年ドラフト3位で入団した3年目の変則右腕。ここまで一軍通算7登板と目立った実績はなく、新天地での才能開花が期待される存在だ。
渡辺GMは「松岡投手は3年目と若く、伸びしろがある投手ですので、このチャンスを生かすことができれば彼にとっては良いことだと思います」とコメント。移籍が決まった松岡は「正直、びっくりしています」と率直な思いを吐露しつつ、「今回の移籍をチャンスと捉えて、がんばっていきたいです」と、新天地での飛躍を誓った。
初の試みとなった現役ドラフトを終えた渡辺GMは、「現役ドラフト会議は今年がはじめてでしたが、会議自体はスムーズに進行したという印象です」と振り返り、「会議の主旨が、選手の出場機会を増やす、ということでしたので、選手たちに違うところで活躍の場が与えられることは良いことだと思います」と話した。