第1回現役ドラフトで移籍
DeNAは14日、初開催となった『現役ドラフト』で指名した笠原祥太郎投手(27)の入団会見を実施。
スーツに身を包んだ左腕は「僕自身、心機一転環境を変えられるうえで、こういう強いチームに入って来られたのですごく嬉しく思います。戦力になれるように頑張っていきたい」と意気込みを語った。
同席した萩原龍大チーム統括本部・本部長は「緩急を使った投球をすごく期待しています。一軍の中で先発を中心に活躍してもらえる時がある」と獲得理由を説明。
本人も「緩急を使っていくピッチャーだと思っている」と特徴を挙げながら、「自分の強みを出して、ローテーションもそうですけど、与えられた場所、中継ぎでもどこでも使っていただけるなら精一杯頑張っていきたい」と力強く宣言した。
ルーキーイヤーから一軍で活躍し、2年目には開幕ローテーション入り。3年目には開幕投手を任されるなど期待をされていた左腕だが、直近2年間はともに一軍登板が4試合と精彩を欠いていた。
「僕自身、現役ドラフトがあると聞いたときから、選ばれるのはあるなと思いっていたので、球団から言われたときもビックリはしたんですけど、ああやっぱり来たか」と率直な感想を吐露。
それでも、ベイスターズの印象については、「打線も繋がりますし、破壊力もある。投手陣も、リリーフも先発も良い選手が揃っている」とし、「球場にも大勢のファンの方が入っているし、熱狂的で熱いイメージ」とし、新天地にはポジティブなイメージを持っているという。
また、“左腕王国”と言われているチームへの加入とあって、「同じような年代の中で、左でチェンジアップやまっすぐとすごく良いピッチャーが多い。良いところを聞いて盗んでいけたら」。自主トレを共に行なっていた東克樹ら、同僚となるサウスポーたちとの合流も楽しみなようだ。
ハマスタで京田と共闘
中日からDeNAといえば、このオフには砂田毅樹とのトレードで移籍が先に決まった京田陽太がいる。
「京田とは家族ぐるみで仲良くしていたので 中日の球団代表にDeNAに決まったよと言われたときには一番先に京田の顔が浮かんだ。僕自身、人見知りなので、京田がいるだけで心強いなと」と笑顔を浮かべ、 「2人で切磋琢磨してチームの力になれたらなと思います」と“元中日組”としての共闘を誓った。
新たなホームグラウンドとなる横浜スタジアムは、プロ初完投に初の開幕投手、さらには後藤武敏氏の引退試合にも登板しており、「球場自体、良い球場だなと思います。ビジターのときは周りのアウエー感があったんですけど、ホームになったときの雰囲気を味わってみたい。球場自体の投げやすさはあります」と語り、思い出の地での飛躍を誓う。
馴染みのある47を背負い、心機一転。港町で一花咲かせてみせる。
取材・文=萩原孝弘