12球団トップのチーム防御率2.67も…
阪神は今週、4日連続で新外国人選手の獲得を発表。現時点で来季は、唯一残留したカイル・ケラー投手(29)に加え、新たに契約を結んだジェレミー・ビーズリー投手(27)、ブライアン・ケラー投手(28)、ヨハン・ミエセス外野手(27)、シェルドン・ノイジー内野兼外野手(28)の助っ人5名体制となった。
優勝を逃した今オフ、アーロン・ウィルカーソン、ジョー・ガンケル、ラウル・アルカンタラ、ジェフリー・マルテ、アデルソン・ロドリゲス、ロハス・ジュニアと来季の契約を結ばないことを発表。シーズン途中で退団したチェン・ウェインも含め7人の助っ人がチームを去ることになり、野手は総入れ替えとなった。
2022年の阪神は12球団トップのチーム防御率2.67を誇りながら、チーム打率(.243)、同出塁率(.302)、同本塁打数(84)、同得点数(489)はいずれもリーグ5位。攻撃陣が振るわず、リーグ3位は確保したものの借金3と負け越した。
大山悠輔、近本光司、佐藤輝明の“ドラ1トリオ”が順調に打線の中軸を担っているものの、まだまだ脇を固める助っ人野手への依存度は高い。来季から再登板する岡田彰布監督は、130万ドル(約1億8000万円)で獲得したノイジーを「3番・左翼」に据える構想。50万ドル(約6800万円)で加入したミエセスには大化けにも期待を寄せている。
さらに、岡田監督は来季、大山を一塁、佐藤輝は三塁に固定する方針を示しており、外野のレギュラー構想は現時点で左翼・ノイジー、中堅・近本。そして不在状態となっている正右翼手を巡り、今季自己最多の123試合に出場した島田海吏、復活を目指す髙山俊、さらに若手の井上広大や前川右京、そしてドラフト1位で加入した森下翔太(中大)らのハイレベルな競争に期待を寄せている。
投手陣が安定しているだけに、攻撃陣が噛み合えば18年ぶりの優勝が見えてくる阪神。得点力アップへ、ともに右打者であるノイジーとミエセスにかかる期待は大きい。