“DH専門野手”の退団で新加入・吉田の起用法に幅
ドジャースは17日(日本時間18日)、レッドソックスからFAになっていたJ.D.マルティネス外野手(35)と、1年1000万ドル(約14億円)で契約合意した。MLB公式サイトなどが報じた。
マルティネスは2011年にアストロズでメジャーデビュー。タイガースへ移籍した2014年にブレイクし、タイガースでプレーした3年半で99本塁打を放った。2017年夏にトレードで加入したダイヤモンドバックスでは、62試合で打率.302、29本塁打、65打点、OPS1.107と大暴れ。MLB史上18人目となる1試合4本塁打も記録した。
2018年から5年総額1億1000万ドル(約150億円)でレッドソックス入り。契約最終年の今季は139試合の出場で打率.274、16本塁打、62打点、OPS.790の成績に終わったが、加入初年度の2018年は打率.330、43本塁打、130打点、OPS1.031と大活躍しチームのワールドシリーズ制覇に貢献。翌2019年も打率.304、36本塁打、105打点、OPS.939を記録するなど大型契約に見合う結果を残した。
登録上は外野手だが、今季は一度も守備に就く機会はなく指名打者専門として139試合に出場。新天地となるドジャースでも指名打者メインでの起用が予想される。
一方、レッドソックスにとっては指名打者枠が空くことになる。今オフ、5年総額9000万ドル(約123億円)の大型契約でオリックスからレッドソックスへ移籍することになった吉田正尚外野手(29)は守備面に不安を抱える。「1番・左翼」で起用される見込みだが、マルティネスの退団により指名打者での出場も増えそうだ。