身体検査で異常見つかり破談
今オフFA市場の目玉選手の1人だったカルロス・コレア選手(28=ツインズFA)が、ジャイアンツ入団発表目前から一転、メッツと12年総額3億1500万ドル(約415億円)で契約に合意したようだ。21日に現地メディア『ニューヨーク・ポスト』のジョン・ヘイマン記者が伝えている。
球界屈指の大型遊撃手であるコレアは、今季136試合に出場し、打率.291、22本塁打、64打点、OPS.833をマーク。シーズン終了後に契約破棄の権利を行使し、ツインズからFAとなっていた。
現地13日(日本時間14日)には、ジャイアンツと13年3億5000万ドル(約473億8000万円)の超大型契約で合意したと伝えられていたが、メディカルチェックで何らかの問題が見つかったため、現地20日に予定されていた入団会見を延期。ジャイアンツとの契約が破談になり、以前から獲得に興味を示していたメッツが合意に達したという。
これでメッツが支払う来季のチーム総年俸は約3億8000万ドル(約500億円)。いわゆる“ぜいたく税”の基準額を大幅に超え、ペナルティだけで約1億ドルにも上るが、メッツのオーナーであるスティーブ・コーエン氏は「私たちにはもう一つ補強が必要だった。これがその一つだ」とコレア獲得を決断した理由を説明。「今回の補強が私たちを頂点に押し上げる」と来季へ自信を覗かせているという。
メッツには10年総額3億4100万ドルの超大型契約を結んでいるレギュラー遊撃手、フランシスコ・リンドーア選手が在籍しており、コレアは三塁で起用される見込みとのことだが、まずはメッツでメディカルチェックを通過することができるか…。正式な入団発表の瞬間まで目が離せない。