解説陣は中嶋監督の手腕とリリーフ陣の活躍に言及
22日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース2022』では「年末大反省会SP」と題して、解説陣が今季のプロ野球界を振り返り、パ・リーグ連覇と日本一に輝いたオリックスを総括した。
今季のオリックスは終盤までソフトバンクと熾烈な優勝争いを演じ、最終戦での逆転優勝という歴史的な幕切れでデッドヒートを制した。2年連続で同じ顔合わせとなったヤクルトとの日本シリーズでは4勝2敗1分けでヤクルトを下し、26年ぶり5度目の日本一に輝いた。
野球解説者の高木豊氏は「見事でしたね。(今季のオリックス)野手陣はラオウ(杉本裕太郎)とかみんな調子が悪かった。そのなかでパ・リーグが投高打低になりましたよね。オールスター明けくらいから山﨑颯一郎をリリーフにまわして、宇田川(優希)が出てきて。リリーフ陣の活躍というのは素晴らしかったし、中嶋監督の手腕がすごかった」と、シーズン後半に台頭してきた剛腕たちと、巧みな投手起用を見せた指揮官を称賛。
通算201勝を挙げた元大洋の平松政次氏も、高木氏同様にリリーフ投手陣の活躍に言及し、「150キロ以上を投げる投手がどんどん出てきますから。終盤に1点を取るのは至難の業。投手陣がよく頑張った」と述べた。
元日本ハムの岩本勉氏は「“完全分業制”その徹底ぶりが選手たちを納得させていたと思いますし、選手個々が本当にマウンド上で輝きましたよね」と、投手運用が中嶋オリックス優勝の鍵になったと分析。
なかでも、ポストシーズンを中心に力強い投球で存在感を放った宇田川については、「『この場面、三振とってきてくれ』というところで、きっちり三振を奪って(降板した)先発投手を輝かせ、そして後続のピッチャーをマウンドに上がりやすくし一層輝かせる。僕は彼(宇田川)のことをMVPだと思っているんですよ」と手放しで称賛した。
今季が大卒2年目の宇田川は、7月末に支配下昇格し、一軍リーグ戦の登板数は19試合。来季の新人王資格を残すほど短期間ではあったが、その活躍は“MVP級”の強烈なインパクトを残した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』