ブルペンの柱が先発転向へ
22日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース2022』では「年末大反省会SP」と題して解説陣が今季のプロ野球界を振り返り、今オフに先発転向を球団に直訴した西武の平良海馬投手に言及した。
プロ5年目の平良は、今季もセットアッパーとしてチーム最多の61試合に登板し防御率1.56、35ホールドポイントで最優秀中継ぎ投手になるなど安定感ある投球を見せた。3年連続で50試合以上に登板した右腕は、今オフの契約更改の際に先発転向を直訴。球団は2度目の交渉で転向を容認する形となったが、平良の先発転向に対する解説陣の見解は分かれた。
高木豊氏は「6回まで投げれば良いんでしょう。先発するならもう1種類球種が欲しいところだけど、たぶん持っていると思うんですよね。あのボールの力でしょ。ある程度は勝てるんじゃないか」と、先発投手としても十分に活躍できると強調した。
一方で懸念を述べる解説陣も。通算128勝133セーブを挙げた元大洋の齊藤明雄氏は「私はリリーフも先発もやったんですけど、平良投手は緩急を付ける意味での緩いボールがほしい。今季はチェンジアップを投げていたときにちょっとフォームが緩むんですよね。6回もてばいいかなと。(先発に転向することで)160キロ(の良さ)を消してしまうんじゃないか」と不安材料を示した。
元日本ハムの岩本勉氏も同様に「リリーフ投手の方がもっともっと彼の良さが出る。160キロをあれだけ連続してパワーピッチできる投手が何人いますかという話。その持ち味をまだ殺さなくていいんじゃないでしょうかということ」とコメント。先発投手としても活躍する力があることを認めつつ、現状のチーム状況ではリリーフでより輝きを放つとの見解を示した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』