「2位も6位も一緒。やっぱり優勝」
昨年12月22日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース2022』では「年末大反省会SP」と題して解説陣が2022年シーズンのプロ野球界を振り返り、巨人のコーチに就任した阿波野秀幸氏と大久保博元氏が2023年シーズンの展望を語った。
22年の巨人は、シーズン通して苦戦を強いられ5年ぶりのBクラスに終わった。先発ローテーションを守ったのは戸郷翔征のみで、制球力の向上を目指した投手陣は、チーム防御率も与四球もリーグ最悪だった。打線は坂本勇人の度重なる離脱、岡本和真の長い不振もあって、大きく失速した。それでも「勝利と育成の両立」を掲げ、若手の山﨑伊織ら8人がプロ初勝利を掴むなど明るい材料もいくつかあった。
新たに一軍投手チーフコーチに就任した阿波野氏は「若い選手中心ですから、11月のキャンプはチャンスを掴むぞという意欲が出ていた」と今オフの秋季キャンプを振り返り、「これまでチームを支えてきた菅野、今年タイトルをとった戸郷が柱になると思うんですけど、投げるチャンスはたくさんある。マウンドに上がったときに『よし、ここは俺に任せろ』という雰囲気で投げられるようにしたい」と若手育成に意気込んだ。
また、一軍打撃チーフコーチに就任した大久保氏は「負けたときに悔しがっている選手がいない。応援し甲斐がないと思った」と巨人ナインのプレーぶりを振り返った上で、秋季キャンプでは「実際に練習に行ってみたら、『監督、来年打てなかったらその責任は僕にあります』って言えるくらい一生懸命やる子たちだった。練習もだいぶ積んでますからね」と、逆襲へ向けて相当なハードトレーニングに取り組んできたことを明かした。
また、22年8月から4番に座り打線を支えた中田翔選手について、大久保氏は「自分が何の練習をしたら良いのかルーティーンがあって、きっちり数もこなす。監督が決めることではありますけど、中田は5番に入って、岡本の脇にいるのが理想ですよね」と述べた。
来季へ向けての意気込みを問われると、「2位も6位も一緒なんですよ。システム的にプレーオフが残っていても、(目標は)やっぱり優勝なんですよ。私は原監督が作りたいチームの打撃部門をやるということ。原監督はホームランだけのチームを作るつもりはない。V9時代のように束になって勝っていくチーム、組織的なチームを作ろうとしている。僕は身を粉にして、日本一の優勝監督にするのが使命」と強く意気込んだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』