サポートしてくれた周囲への恩返し誓う
昨秋のドラフト会議で指名されたDeNAのルーキー10選手が7日、横須賀市内の球団施設を訪れ入寮。各選手が様々な持参物を手に決意を口にした。
1位の松尾汐恩捕手(大阪桐蔭高)は、高校時代の仲間から贈られたという名前入り特製ブランケットを手に入寮。2位の吉野光樹投手(トヨタ自動車)はTシャツ、4位の森下瑠大投手(京都国際高)はメッセージ入りボールと、盟友の思いが込められた贈り物を手にするルーキーが多かった。
そんななか、異色ともいえる「神棚」を手にしてきたのが、50メートル走5秒7の俊足を武器に即戦力としても期待される3位入団の林拓磨内野手(駒澤大)。中学時代に所属していた愛知瀬戸ボーイズの鈴木監督から「毎日お祈りして練習に行け」との言葉とともに贈られた伊勢神宮の神棚を持参した。
今までは験担ぎや神頼みはしなかったというが、「これをきっかけに、いい日になりますように、怪我しないでレベルアップできますように」と手を合わせると誓った。
各選手が持参した物の一覧は以下の通り。
▼ 1位 松尾汐恩
・特製ブランケット
「桐蔭の仲間が作ってくれたので、大きな壁にぶち当たったときはこれを思い出して、みんなでやってきたことを思い出してやっていこうと思います」
▼ 2位 吉野光樹
・トヨタ投手陣のTシャツ
「去年選手権で優勝したとき、投手陣からサプライズで頂いたTシャツ」「この投手陣がすごく好きで、写真も好き」
▼ 3位 林琢真
・神棚
中学時代の所属チームの監督から「毎日お祈りして練習に行け」と贈られた。
▼ 4位 森下瑠大
・中学時代の仲間からメッセージボール
「これを忘れずにプロの世界でも頑張っていく」
▼ 5位 橋本達弥
・色紙と絵画
色紙には高校時代の部長が記した「愚直なまでのひたむきさ」。絵画は美術教員でもあった中学時代の監督に「高校大学、DeNAで活躍する姿をイメージして書いてもらいました」。
▼ 育成1位 上甲凌大
・キャッチャーミット
「高校生最後のとき母に買ってもらったグローブ。苦労して買ってくれたグローブなので、これを見ると頑張らないとなと思う」
▼ 育成2位 鈴木蓮
・“日常五心”のプリント
「中学生の時にもらった野球生活でも日常生活でも大事だと思う言葉」
▼ 育成3位 今野瑠斗
・4年前に亡くなったシニア時代の先輩のタオル
「一日でも早く支配下に上がり、横浜スタジアムで投げていい報告ができるように頑張りたい」
▼ 育成4位 渡辺明貴
・ボーイズ時代のアルバム
「父親が(監督を)やっているので少しでも恩返しできれば」
▼ 育成5位 草野陽斗
・同級生からの寄せ書き
「高校時代の3年生からの寄せ書き。みんなの思いを胸に、プレーしていきたい」
取材・写真=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)