福留氏が苦い記憶振り返る「意外と油断していると…」
元野球日本代表の里崎智也氏(46)と福留孝介氏(45)が25日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本戦をライブ配信する『Prime Video(プライム・ビデオ)』の記者会見に登場した。
2006年の第1回大会優勝に大きく貢献した2人は、プライム・ビデオの解説者として、今回のWBCに携わることが決定。史上最強との呼び声もある侍ジャパンの14年ぶりとなる世界一奪回に期待しつつ、警戒すべきライバルチームについても言及した。
06年優勝メンバーの里崎氏は「準決勝から先に行けばどこと当たっても難しい試合にはなってくる」と切り出し、侍ジャパンが準々決勝ラウンドで対戦する可能性があるキューバを警戒。
かつて「赤い稲妻」と恐れられたキューバは、06年の第1回大会こそ準優勝したものの、それ以降は3大会連続で2次ラウンド敗退中。それでも、メジャーリーグで活躍する選手の参加が認められたこともあり、里崎氏は「昔の強いキューバが帰ってくる可能性がある」と警戒感を口にした。
また、06年、09年と日本代表の2連覇に貢献した福留氏は、2004年のアテネ五輪で苦杯をなめさせられたオーストラリアを「嫌な雰囲気がある」と要注意チームに挙げた。
「自分が国際大会に出ているとき、アテネ五輪もオーストラリアにやられたりとか。意外と油断していると足元すくわれたりとかもあるので。日本ラウンドでもちろん勝つことを信じているんですけど、『油断しないで』という意味でオーストラリアですかね」と話した。
侍ジャパンは昨年11月にオーストラリアと強化試合を戦い、危なげなく2連勝を収めていたが、栗山英樹監督も「来年やると全然違うチームのような、そういう怖さが残りすぎた。勝つことは良いことではあるんですけど、すごい怖いし、すごい不気味な感じもした」と警戒していた。
日本代表は1次ラウンドプールBの最終戦でオーストラリアと対戦予定。1次ラウンドプールAのキューバとは、ノックアウト方式の準々決勝で対戦する可能性がある。