春季キャンプで一軍に抜擢
DeNAの新人合同自主トレは29日が最終日。高卒ルーキーとして唯一春季キャンプのA班(一軍)メンバーに抜擢されたドラフト1位・松尾汐恩が意気込みを語った。
8日からスタートした自主トレは「少し不安もあったスタートだった」と振り返りつつも、「今では環境にも慣れて、しっかりとスタートが切れたと思います」と満足げ。
最終日もノックやフリーバッティングで汗を流し、「感覚的にも良くなってきた」と手応えを語りながら、「しっかりと技術を上げていかないと先輩方に肩を並べることはできない。しっかりやっていきたいと思います」と先を見据えた。
入寮時にも明かしていた“一軍キャンプ”の目標が現実となり、「ありがたいことだと感じましたし、ひとつのチャンスが巡ってきたというところで、しっかりアピールしていかなければと思いました」と決意新た。
周囲の期待も高まっているが、「それに対して自分もその期待に応えることを目指して、一日一日を充実させていく」と目を輝かせていた。
そのうえで、「高校上がりとプロは全然違うと思う。そこをどう自分で差を埋めていくかというところが一番大事。人の2倍やるしかないと思ってやっていきます」としっかりとしたビジョンも描いている。
「(一軍キャンプでは)自分が一番年が下ですから、その中で若々しさというところを出していきながら、誰よりも元気を出してやっていきたいと思います」
自身の役割についても自覚しながら、その先の目標である「開幕一軍に向けて、キャンプでしっかりアピールしていきたい」とさわやかに言い切ったゴールデンルーキー。
目標である走攻守揃った“ニュータイプキャッチャー”への第一歩。まずは沖縄でインパクトを与えてみせる。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)