[画像提供=埼玉西武ライオンズ]

◆ 球団本部に「ハイパフォーマンスグループ」を新設

 西武は30日、学校法人帝京大学とスポーツ医科学サポートに関するパートナーシップを締結したことを発表。

 選手の「けがの予防」「けがからの早期回復」「パフォーマンス向上」を目指し、2023シーズンより連携して行っていく取り組みについて会見が行われた。

 チームの強化策のひとつとして、かねてから動作解析や栄養指導などのスポーツ医科学分野の強化に取り組んできた西武球団。そこをより強固なものにすべく、今回のパートナーシップでは帝京大学スポーツ医科学センターからさまざまな専門分野を持つスタッフの派遣を受け、球団本部チーム統括部内に「ハイパフォーマンスグループ」を新設するという。

 このハイパフォーマンスグループでは、けがの治療や復帰後のけが予防などに関して、各分野の専門スタッフの意見などを総合的に判断し、最適な方針を選手やスタッフにフィードバック。パフォーマンス向上の面においても、フィジカルテストなどでのデータ測定と評価、その結果に基づくトレーニングの計画と実行のサイクルにより、一貫性のあるサポートが期待できるという。

 具体的には、同グループの統括として「ハイパフォーマンスディレクター」を帝京大学から1名招集するほか、「チームドクター」として4名、「理学療法士」として1名、「管理栄養士」として1名、さらに新たなポジションの「ハイパフォーマンスアナリスト」も1名と、計8名がグループのスタッフとして加わる。

 ハイパフォーマンスアナリストとは、フィジカルや動作解析のデータから選手のパフォーマンスを評価する役割を担い、将来的には疲労やけがからの回復具合をチェックしながら、シーズンをフルで戦い抜くコンディション作りを指導する予定とのこと。

 松井稼頭央監督も「非常に心強く感じています」と語り、「シーズンを通してコンディションを調整し、高いパフォーマンスを発揮する助けになる」と期待を寄せた。

◆ 「ライオンズ整形外科クリニック」開業へ

 また、球団は帝京大学とアスリートメッド株式会社とともに「ライオンズ整形外科クリニック」をベルーナドームの向かいに開業するプランも発表。オープンは2024年の春を予定している。

 同クリニックでは、帝京大学から派遣される埼玉西武ライオンズのチームドクターが院長を兼任。チームのサポートと共にこれまで培ったノウハウや高度な医療サービスを地域住民の方々に還元するのが狙いだという。

 プロ野球チームと大学、スポーツ×医療の専門家による3者の協業で培ったスポーツ医科学分野における最新の知見などを、チームにとどまらず、地域の人々に提供していくという新たな挑戦。今後の展開が楽しみだ。

◆ コメント

▼ 株式会社西武ライオンズ 取締役オーナー/後藤高志

帝京大学さまはスポーツ医科学に関する研究の推進およびアスリートのサポートのほか、

「日本のスポーツを強くする」を信念として、研究で得られた知見を広く公開しており、スポーツ界の発展に大きく寄与されています。

日本一を目指すライオンズにとってこれほど心強いことはございません。

また、プロ野球球団による整形外科クリニックの開業は初の取り組みとなります。

今回の帝京大学さま、アスリートメッドさまとの新たな取り組みが、ライオンズのさらなる強化、そして地域の皆さまへ「ほほえみと元気」をご提供することへとつながることを確信しております。

▼ 学校法人帝京大学 理事長・学長/冲永佳史

2019年からライオンズさまに主に栄養面でのサポートを行ってまいりましたが、今回の締結により、連携をより一層深め、スポーツ医科学サポート全体を包括的にご提供することとなります。

また、怪我の予防、検査、診断、治療、回復、さらには選手のパフォーマンスの向上に寄与することがクリニック開設の目的の1つです。

本学スポーツ医科学センターの専門スタッフを派遣し、これまで培ってきた多角的なノウハウとサポートをご提供することでチームをより強化し、常勝軍団の復活へのお力添え、さらにアスリートだけではなく、スポーツに取り組むすべての方々、身体に悩みを抱える方々へ高度な医療サービスを提供し、地域社会へ貢献ができればと思っております。

▼ アスリートメッド株式会社 代表取締役社長/石嶋正幸

日本プロ野球界初、しかも球界を代表する埼玉西武ライオンズさまと、日本のスポーツ医学をけん引なさっている帝京大学さまと、スポーツ整形外科クリニックを開設する機会に恵まれ光栄に思うと同時に、地域の皆さま、そしてチーム成績に寄与できうる施設を運営する責任を感じております。

「プロスポーツチームの持つヘルスケアのノウハウを活用し、日本を元気にする」という目標のもと、これまで培ってきたノウハウを最大限に結集し、充実した医療サポートを提供いたします。

▼ 埼玉西武ライオンズ 監督/松井稼頭央

チーム強化、常勝軍団の再建に向けて、帝京大学さまとパートナーシップを締結させていただくことが決まり、非常に心強く感じています。

スポーツ医科学分野の強化は、シーズンを通してコンディションを調整し、高いパフォーマンスを発揮する助けになると考えております。

また、クリニック開設によって選手の定期的な検査が身近なものになり、けがの予防や、けがをしたときにリハビリまで一気通貫して手厚いサポートを受けられるのもうれしいです。

リーグ優勝、日本一に向けてチーム一丸となって今シーズンを戦ってまいります。

この記事を書いたのは

ベースボールキング編集部

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