ニュース 2023.02.09. 12:22

斎藤雅樹氏「僕らが教えるのとは違うけど…」フォーム改造の山本由伸は今季も沢村賞の大本命

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オリックス・山本由伸 (C) Kyodo News

平松政次氏も理解「もう一つ上に行きたいという意図があると思う」


 6日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した野球解説者の平松政次氏と斎藤雅樹氏が、新たな投球フォームで調整を続けているオリックスの山本由伸投手について言及した。

 山本は昨季まで2年連続で投手4冠に輝き、先発投手最高の栄誉である沢村賞も連続受賞。すでに日本球界においては完全無欠の大エースになりつつあるが、プロ7年目の今季は、左脚をほとんど上げない新たな投球フォームで調整を続けている。

 平松氏は「素晴らしい成績を挙げているんだけど、本人からしたらもう一つ上に行きたいという意図があると思う」と、山本の飽くなき探究心がフォーム変更につながったとコメント。

 巨人で通算180勝を挙げた“平成の大エース”こと斎藤氏は、「こういうフォームは体が前に突っ込みやすくなる。僕らは子どもたちに『まず軸足で立って』ということを教えるので、それとはちょっと違うなという気がしますが、そこはプロで何年もやっている山本投手ですから、本人の中でスムーズに体重移動できるということを意識しているのかなと思いますね」と話した。

 山本が3年連続で沢村賞を受賞すれば、金田正一に並びNPB史上2人目の快挙。同賞の選考委員を務める平松氏は「第一候補は山本でしょう」と今年も大本命であることを認めつつ、「一番怖いのは怪我でしょうね」とコンディションが快挙達成への壁になると指摘した。

 また、平松氏は「WBCは相当力が入ると思う。当然監督は大事なところを投げさせますからね。(侍ジャパンには)ダルビッシュも大谷もいるんだけど、山本の安定感というのを買うでしょうから、そのあたりで力が入って筋肉の方に影響がくると故障というのもありますからね」と、開幕直前に行われるWBCが“故障離脱の原因”にもなりうると語り、斎藤氏も「去年も最後に日本シリーズで脇腹を怪我しましたよね。そういうこともあるので、怪我には注意してほしいですね」と話した。

 シーズンを通して投げ続けることができれば「15勝は計算できる」という声も上がる球界最高の投手。侍ジャパンでの活躍を弾みに、今年もオリックスを頂点に導く投球に期待だ。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』

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