栗山監督“ダルビッシュ効果”認める
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表の宮崎合宿が17日にスタート。メジャーリーガーで唯一合宿に参加しているダルビッシュ有投手(MLBパドレス)も代表ユニフォームに袖を通し、侍ジャパンの一員として始動した。
全体でのウォーミングアップを終え、他の投手陣が続々とサブグラウンドでキャッチボールを始めるなか、ダルビッシュは「今日の体の状態的に長めにやらなければと思ったので」と、コーチングスタッフにも相談し別行動。キャッチボールを終えた他の投手たちと入れ替わるようにサブグラウンドに姿を現し、日本ハム時代にバッテリーを組んでいた鶴岡慎也ブルペン捕手を相手に約10分ほどキャッチボールをした。
初日にブルペン投球をすることはなかったが、「明日以降は入ると思うんですけど、本人の体調に任せているので」と吉井理人投手コーチ。ダルビッシュ本人も「その日その日によって体調が違うので、それに対してしっかりアプローチしていくのが自分の調整方法なので、明日一応ブルペンを考えているんですけど、まだはっきり決まっていないです」と話した。
今回の侍ジャパンではチーム最年長で、抱負な経験を後輩たちに伝える役割も期待されており、2年連続パ・リーグ投手4冠の山本由伸投手(オリックス)、昨季に完全試合を達成した佐々木朗希投手(ロッテ)ら、次代を担う若き侍たちとも練習方法・ルーティンなどについて意見交換。
ダルビッシュは「割といろいろ聞いてくれて、自分も聞いたりする。どんどん聞いてほしい」と積極的にコミュニケーションをとる構えで、「自分もアメリカで長いので、ずっと日本にいるとなかなか最新の情報を得られないこともあると思う。しっかり情報共有して、お互い成長していけたらなと。勝ち負け以外にもそういうことはできると思う」と、いちアスリートとして高みを目指す姿勢を示した。
チームを率いる栗山英樹監督は「難しい調整になりますけど、若い人たちと色んな話をしながら、自分も学び、いろんなものを与えてもらっている。選手たちに話を聞くとすごく喜んでいる表情。良かったなと思います」と“ダルビッシュ効果”の大きさについても語っていた。
侍ジャパンは25日からソフトバンクと練習試合2連戦を戦い、27日にキャンプ打ち上げ。名古屋と大阪での強化試合を挟んで、3月9日にWBC初戦・中国戦を迎える。