「ライブBP投げられれば僕としては大丈夫」
侍ジャパンのダルビッシュ有投手(MLBパドレス)が18日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表に合流してから初めてブルペン入りし、甲斐拓也捕手(ソフトバンク)を相手に35球を投げ込んだ。
合宿2日目は8時前に球場入りし、スケジュール通り11時半頃にブルペンに登場。栗山英樹監督ら首脳陣の他に、バックネット裏にはレジェンドの投球を一目見ようと若き侍投手陣が勢ぞろいした。
計測機器『トラックマン』で1球ごとに球質を確認しながらボールを投じ、途中からは鶴岡慎也ブルペン捕手を打席に立たせ力強いボールを投げ込んだ。
ダルビッシュは「今日は暖かかったので、サンディエゴで投げていたよりいい感じで投げることができました」と、この日の投球についてコメント。「フォーシームはあんまり良くなかったと思いますけど、スライダー、ツーシーム、カーブ、全体的に良かったと思います」と充実感を口にした。
調整面においては、レギュラーシーズン開幕直前の国際大会ということもあり、実戦経験の少なさが心配されるが、「ライブBP投げられれば僕としては大丈夫だと思う。特に心配はしていないです」と不安を一蹴。「次はライブBPというかたちで投げて、そこからの体調次第で今後のスケジュールを決めていくことになると思います」と今後の展望を明かした。
この日はキャンプ初日を超える1万9421人の観衆が集まり、ダルビッシュの動きに合わせてどよめきと歓声が起こるフィーバーぶり。「以前ここに来た記憶があんまりなくて。いまこうやって普段接することができない日本のファンの方とコミュニケーションをとれるのが嬉しいです」とファンの歓迎も喜んだ。
毎朝の体調でその日の調整方法を変えるというダルビッシュ。代表選手たちも注目する魅惑のレジェンドから目が離せない。