キャンプ2日目に初ブルペン
侍ジャパンのダルビッシュ有投手(MLBパドレス)が18日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表に合流してから初めてブルペン入りし、甲斐拓也捕手(ソフトバンク)を相手に35球を投げ込んだ。
投球を見守った吉井理人投手コーチは「順調だと思います。誰が見ても順調だと思う」と大黒柱の初投球に安堵。今後については「まだ監督と話を詰めていないので、監督と話してから。休み明け(21日)くらいにいろいろ(本人に)お話しようと思います」と話したが、その詳しい内容については「言われへん。情報戦になるので」と煙に巻いた。
また、ボールを受けた甲斐は「僕が今まで受けたことない球だった。この球というのではなく、どの球も素晴らしかった。受けていてやっぱり楽しかったというか、感動したという感じだった」と充実感を口にした。
甲斐は投球練習後に自身の構え方などについて、ダルビッシュに意見を求めたというが、「今のままを続けてくれればと言ってくれた」。「試合で組んで見えてくるものも絶対にあると思う」と話し、WBC本大会へ向けコミュニケーションを重ねていくつもりだ。
捕手後方のバックネット裏には、後輩投手陣が陣取りダルビッシュの投球を観察。湯浅京己投手(阪神)は「スゴイっすね…。真っ直ぐ強いですし、スライダーも曲がっていて」と感嘆の声を漏らした。
ダルビッシュと並んで投球練習を行った伊藤大海投手(日本ハム)は「普通に見たかったのもあったんですけど…(笑)」と本音も口にしつつ、「僕の選手としての理想像。そこを目指しているし超えていきたいという思いもある。この期間にいろいろ吸収したいと思う」と話した。