最もインパクトを残したのは…
ドジャースのアンドリュー・フリードマン球団社長ら球団関係者が、宮崎県で行われているワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表・侍ジャパンの合宿を視察した。
フリードマン氏は合宿2日目の18日にメディア取材に応じ、「これだけ才能のある選手たちが1つのチームに集まるということは、なかなかないことなので、敬意を込めて来ました」とコメント。
打撃、投球といったプレー映像だけなら国外からも映像を通して確認することができるが、「チームと選手のルーティーンを確認するというのは試合映像ではできない。しっかり目で確認したい」と、来日に至った経緯を説明した。
この日は、ダルビッシュ有(MLBパドレス)、伊藤大海(日本ハム)、今永昇太(DeNA)、戸郷翔征(巨人)、湯浅京己(阪神)、宮城大弥(オリックス)の6投手が登板したブルペンを訪れ、報道陣に混じって熱視線。「特定の選手というのは挙げられないですけど、すごくいい選手がたくさんいて楽しかったです」と振り返った。
侍ジャパンの投手陣については、「(WBC出場国の)他のチームを見ても、投手力は大会ナンバーワンだと思いますし、メジャーでも活躍できるような才能の持ち主たち。できればドジャースブルーを着てほしい」と評価した。
また、将来的なメジャー移籍への思いを公言する選手が少なくないなか、今オフにもポスティングの可能性がある山本由伸(オリックス)の名前を含んだ質問をぶつけられると、「もし正式にポスティングが決まったら、ちゃんと迎え入れられるような姿勢というのは準備しています」ともコメント。佐々木朗希や村上宗隆(ヤクルト)についてもチェック済みで、「今後しっかり確認していく」とした。
ただ、今回の来日を通して最も印象を変えるインパクトを残したのは選手のプレーではなかったようで、「チームの才能というのは来る前からわかっていたけど、一番印象に残ったのは日本のファンたちの情熱。野球に対する情熱がすごく伝わってきた」と話した。
メインスタジアムだけで初日1万8541人、2日目1万9421人の観衆が駆けつけている今回の代表合宿は27日に打ち上げ。侍ジャパンは名古屋、大阪での練習試合を挟んで、3月9日にWBC初戦・中国戦を迎える。