「いつも通りといえばいつも通りです」
野球日本代表・侍ジャパンの山本由伸投手(オリックス)が代表合宿3日目の19日、初めてブルペン入りし、中村悠平捕手(ヤクルト)を相手に36球を投げ込んだ。
合宿初日からキャンプを視察しているドジャース関係者も見守るなか、大きく曲がり落ちるカーブ、フォーク、カットボールも交え、「どれもちょっと微妙でしたね、まぁまぁです。ブルペンで気持ちよく投げられる日もそんなにないので、いつも通りといえばいつも通りです」と振り返った。
特にカットボールとフォークは好調時とは異なる球質だったようだが、これはWBC球の影響ではなく、「ボールがと言うより、どちらかというと調子的な問題。しっかり落ち着いてやりたいと思います」と話した。
ボールを受けた中村は「彼なりに微調整するところがあると話していたので、まだまだ上がってくるんじゃないかなと思いますけど、現段階でも全然いい球きてましたね」とコメント。
打者との対戦で出てくるであろう“トップギア”への期待も膨らませつつ、「どの球種も一級品。どの球もカウント球になるし、どの球も勝負球になる。受ける方は贅沢なんですけど、彼は彼なりにリズムもあると思いますし、そういったところは僕ら(捕手陣)が合わせていけたらと思います」と、2年連続で投手4冠に輝いた右腕を気遣った。
山本は第3クールに行われるソフトバンクとの練習試合に登板予定。「とにかく落ち着いて自分の練習をしっかり時間かけてやっていければいい結果になると思います」と意気込んだ。