ブルペンもコーチも独占し調整
侍ジャパンの宮崎キャンプ3日目を迎えた19日は、最多8投手がブルペン入りし、アメリカで調整を続けている大谷翔平投手(エンゼルス)を除く全14人の代表投手が最初のブルペン投球を終えた。
この合宿で初めてブルペン入りした宇田川優希投手(オリックス)は、一度はブルペンでの投球練習を終えたかと思われたものの、厚澤和幸ブルペン担当コーチからのアドバイスを受け、再びマウンドへ。
「足を上げるフォームだと、ちょっと迷いがあるような雰囲気があったらしくて。クイックだと勝手にトップが作れるので、そこを厚澤さんに言われてクイックで投げてみたら、クイックの方が良かった。自然にできるようにまたクイックからはじめて、という感じですね」
前日には“減量メニュー”をこなすために、ダルビッシュ有の投球練習見学を見送った宇田川。この日は広いブルペンとコーチを独占する充実の時間を過ごし、投球フォームの修正を図った。
高橋奎二投手(ヤクルト)は、大城卓三捕手(巨人)を相手に変化球の感覚も確かめながら30球。15日のロッテ戦で2回7安打4失点と打ち込まれたものの、「今日に関してはそれなりにボールも滑らずに投げられたので良かったですし、ボールのキレ的にも良かったです」と頷いた。
また、中1日で今キャンプ2度目のブルペン投球を行った松井裕樹投手(楽天)も、「前回からアプローチを入れて、方向的にはいい方向というか、目指している方向に歩みを進めていけたので、一昨日よりいいブルペンでしたし、もうちょっと進めていければもっともっと良くなるのかなと思います。今日はポジティブな気持ちで終われたのでよかったです」と表情が明るかった。
キャンプ合流直前に打ち込まれた左腕コンビも、WBC本大会へ向けて着実に前進している。