「一緒に野球をやっているとは…」
侍ジャパンの村上宗隆選手(ヤクルト)が21日、ライブBPでダルビッシュ有投手と対戦。憧れの先輩との初対決でバックスクリーンに叩き込む一発を放ち、観客の度肝を抜いた。
村上は「しっかり投手の球を見ることができたのですごく良かった」と実戦を振り返りつつ、それがダルビッシュとの対戦となったことについては「テレビで見ていた人だったので、まさか自分が打席に立てるとは思っていなかった。幸せを感じながら打席に立っていました」と素直な気持ちを吐露。
本塁打という最高の結果になったことに関しては、「風も良い方向に吹いていたので、風に乗って入ってくれたのかなと」と謙遜しながら、「真ん中高めのツーシーム、速球系でした。力強く良い球だったので打ててよかったです。思い出になりました」と笑顔を見せた。
ダルビッシュが練習後に「こんなところで公開処刑されて悲しい」と語ったことについて聞かれると、すかさず「僕も同じことを言われました」。そんなやり取りからも、良好な関係性が見て取れる。
相手は14個上の大先輩。「ダルビッシュさんが抑えをやられていた2009年のWBCの時も、僕は小学校4年生でした。まさか一緒に野球をやっているとは本当に信じられないこと」と村上も驚きを隠せない。
「まだ少ししか話せていない」とのことだが、「年下の後輩にも積極的に声を掛けてくれて、後輩に気を遣わせないような接し方をしてくださる。すごく良い人」と言い、その存在の大きさを強調した。
今後については、「今までと変わらず、バットを振ることと、トレーニングをしっかりすること。ランニングをしっかりすること」とやるべきことを忘れずに取り組んだうえで、「あとは実戦でやってみて課題がいろいろと出てくると思う。自分の中でアンテナを張りながらやっていきたい」とコメント。
25日・26日には『侍ジャパンシリーズ2023 宮崎』としてソフトバンクとの2連戦も控え、本番が近づくにつれて試合も増えてくる。好スタートを切った日本の主砲候補は本番までにどんな課題を見つけ、それをクリアしていくのか。今後の打席からも目が離せない。