「高津監督に教えてもらった」
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)野球日本代表・侍ジャパンの高橋奎二投手(ヤクルト)が、ダルビッシュ有投手(MLBパドレス)と至福のひとときを過ごした。
代表合宿第2クール2日目を迎えた22日、高橋奎はウォーミングアップの際にダルビッシュから声をかけられ、今合宿で初めてキャッチボールパートナーを務めることに。そこでダルビッシュからチェンジアップの握りを問われ、ボールの握り方とリリースの感覚をレクチャーした。
プロ入り後に「高津監督(ヤクルト)に教えてもらった」という握りを披露し、山なりに投げる練習法も試したが、「抜くというよりもひねっている感じ」という独特な投球感覚にダルビッシュは苦戦。日米通算188勝を誇るレジェンド右腕は「すごいな…難しい」と声を漏らしたという。
変化球談義に花が咲くなか、ダルビッシュにはスライダーの握りとリリースについて聞いた。「僕のスライダーは曲がり幅が大きくて、なおかつ球速が遅いので、縦気味に球速のあるスライダーが欲しいです」。2人で向き合い試投を続け、「まだ自分のものにするのは時間がかかると思う」としながらも、新球種習得へ向けてヒントを得た。
この日ダルビッシュとともに過ごした時間について、高橋奎は「本当に夢みたい」と笑顔。「いつかあのような立場になれるような選手になりたいなと思いますし、今はしっかり色んなことを学んで、何かひとつでも多く吸収してやっていきたいなと思います」と話した。