ニュース 2023.02.26. 07:28

侍ジャパン・栗山監督「全ファンと僕らが一緒に国歌を歌って…」“声出し応援再開”ファンと一丸のキッカケに

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侍ジャパンの栗山英樹監督
2023.02.25 13:30
日本 8 終了 4 福岡ソフトバンクホークス
宮崎
【カーネクスト侍ジャパンシリーズ2023宮崎】
○ 侍ジャパン 8 - 4 ソフトバンク ●
<2月25日 宮崎>

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場を控える野球日本代表「侍ジャパン」が初陣を白星で飾った。

 先発マウンドを託された佐々木朗希(ロッテ)が2回無失点と上々の投球を見せると、2番手の今永昇太(DeNA)は2回パーフェクトの快投。打線では「5番・左翼」の近藤健介が3出塁、「7番・一塁」で先発フル出場した岡本和真(巨人)が2安打3打点と結果を残し打線を牽引した。

 栗山英樹監督は、試合前から今回の壮行試合を選手の状態確認と自身の認識の確認にあてると話していたが、「そんなにサイン出してませんけど、このケースで選手がどんな反応をするのか。思っている以上に思い切り行って欲しいと思っているところでも“チームのために”というのが出る感じもわかった」と各選手のプレーを確認。「超一流のプレーヤーが集まっているので、なるべく選手たちがやりたいことをうまく手伝ってあげながらと思っている」と話した。

 試合中盤には三塁に回った周東佑京(ソフトバンク)、遊撃に入った中野拓夢(阪神)の連続失策をキッカケに一挙4失点と崩れたが、栗山監督は「いろいろなところを突っ込みたいかもしれないけど、本番のためにはいま出た方がいい。いま色んなものが出た方がいいよね。こういう風に課題が出るのはいいことでもある」と前向きに捉えた。

 また、この日は外野席に両チームの応援団が陣取り、代表戦としては2019年の『プレミア12』以来となる“声出し応援”が再開。2万6212人の観衆が一投一打に沸いた。

 指揮官は「これだけ多くの人たちが声を出して応援できるように野球場が戻ってきた。これ正解かどうかとかではなくて、国歌は『国民の皆様が幸せになるように』という歌詞の捉え方を僕はしている。(WBC)本番が東京ドームで始まった時に、全ファンの皆さんと僕らが一緒に国歌を歌って『さあ一緒に戦うんだ!』という形に是非したいのでね。そういう風なきっかけになれば」と、歌声と歓声の帰還を感慨深げに振り返った。

 侍ジャパンは26日にも宮崎でソフトバンクと壮行試合を戦ったあと、名古屋で中日と2試合、大阪で阪神、オリックスと計2試合を戦う予定。3月9日から始まるWBC1次ラウンドでは中国、韓国、チェコ、オーストラリアと対戦する。
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